LTV( Life Time Value )とは「顧客生涯価値」と訳され、顧客が生涯を通じて企業にもたらす利益のことを指します。一般的に顧客ロイヤリティの高い企業ほど収益性が高く、ロイヤリティの高い顧客は生涯を通じて企業に大きな利益をもたらします。LTVは顧客ロイヤリティを高めていくことによって顧客との長期的な関係の上で大きな価値が期待できる、という考え方にもとづいています。
競争の激化によって新規顧客獲得のコストが相対的に増加しているため、市場シェアのみの追求から既存顧客の維持による顧客シェア拡大を目指す必要が出てきており、事業計画をたてる際に、従来のような市場シェアではなく、顧客シェア(一顧客の購入する商品のうち自社商品の占める割合)を目標値として設定する際の指標として、LTVが用いられます。
基本となる算出式には次ぎのようなものがあります。
LTV(顧客生涯価値)=年間取引額×収益率×継続年数
この計算式にブランド指名率を考慮するなどの操作を加えることが可能です。
顧客も企業資産として捉えることが可能であり、アメリカやイギリスでは企業買収の際に評価の指標に用いられるようになってきています。
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