ゼリー飲料が伸びている。2020年はコロナ禍で前年の三分の二ほどまで落ち込んだものの、翌21年は早くもプラスとなり回復の動きをみせ、3年連続でプラスとなった(全国清涼飲料連合会「清涼飲料統計」)。
2023年のゼリー飲料の生産数量は、12,500㎘で前年比110.6%と2桁のプラスとなった。ゼリー飲料はもともと、時間がないときの食事代わりやスポーツ時の栄養補給などのシーンで飲まれてきたが、コロナ禍による外出制限などで打撃を受けた。しかし、コロナ禍での病中病後の栄養補給やコロナワクチンの副反応対策など新たな需要を獲得、さらにはコロナ明けで増えた外出機会に伴い、外出時の水分・栄養補給などで、手軽さやタイムパフォーマンスに優れるゼリー飲料が選ばれているとみられる。
これまで市場をリードしてきた製菓会社や製薬会社に加え、食品や飲料メーカー、流通PBなどが参入、売り場は活況を呈している。2023年の生産数量は、コロナ前にはまだ及ばないものの、足元でも堅調な動きが伝えられており、今後の成長が期待される市場のひとつである。
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