2022年度(2022年4月~23年3月)の冷菓の市場規模は、前年比105.2%の5,534億円で、過去最高を3年連続更新した(一般社団法人 日本アイスクリーム協会)。
今回は、当社が任意に選んだ冷菓24ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って食べたことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)食べたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査では、「明治エッセルスーパーカップ(以下エッセル)(明治)」と「ハーゲンダッツ(ハーゲンダッツ・ジャパン)」が、複数の項目で激しい首位争いを繰り広げる結果となった。前回(2023年5月版)では「ハーゲンダッツ」が単独首位となった項目が3項目あったが、今回は単独首位は今後の購入意向のみにとどまった。店頭接触と購入経験では「エッセル」、3ヶ月内購入では「エッセル」と「ハーゲンダッツ」が同率首位という結果だ。とはいえその差は、店頭接触や購入経験では1ポイント未満でほぼ同率といえる。
また、「チョコモナカジャンボ(森永製菓)」、「雪見だいふく(ロッテ)」、「ジャイアントコーン(江崎グリコ)」、「ピノ(森永乳業)」などのロングセラーブランドも、「エッセル」と「ハーゲンダッツ」を小差で追っており、上位は混戦模様だ。
再購入意向ではPBが健闘している。「ハーゲンダッツ」と「チョコモナカジャンボ」が同率3位に入っているものの、首位は「ウチカフェのアイス(ローソン)」、2位は「セブンプレミアムアイスクリーム(セブン&アイ)」で、10位内に合計4ブランドのPBが入っている。首位と10位の差も7ポイント程度、10位までが再購入意向率が60%を超えるなど、こちらも激戦だ。
気候温暖化による暑い夏や、値上げラッシュで相対的に高コストパフォーマンスのスイーツとしての位置づけを得たことなどを追い風に、冷菓市場は拡大を続けている。2023年度も冷菓市場は拡大、史上初の6,000億円超えが見込まれている。なかでも、注目されているのは、氷菓だ。気温が30℃を超えると消費が増えるといわれ、真夏日の増加が成長につながっているとみられる。また、消費者の健康志向や環境意識の高まりを背景に、プラントベースの冷菓も種類を増やしている。2024年の夏も気温は高めが予想されている。激戦の成長ジャンル、冷菓市場から目が離せない展開が続きそうだ。
- 注目ランキング
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- 3ヶ月内購入
- 明治エッセルスーパーカップ(明治) 20.5%
- ハーゲンダッツ(ハーゲンダッツ・ジャパン) 20.5%
- チョコモナカジャンボ(森永製菓) 19.1%
- 再購入意向
- ウチカフェのアイス(ローソン) 67.2%
- セブンプレミアムアイスクリーム(セブン&アイ) 66.0%
- チョコモナカジャンボ(森永製菓) 65.8%
- ハーゲンダッツ(ハーゲンダッツ・ジャパン) 65.8%
- 3ヶ月内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ調査概要
提示24ブランド
- SUNAO(江崎グリコ)
- 牧場しぼり(江崎グリコ)
- ジャイアントコーン(江崎グリコ)
- アイスの実(江崎グリコ)
- 明治エッセルスーパーカップ(明治)
- 爽(ロッテ)
- クーリッシュ(ロッテ)
- レディボーデン(ロッテ)
- 雪見だいふく(ロッテ)
- モナ王(ロッテ)
- ガーナアイス(ロッテ)
- ピノ(森永乳業)
- パルム(森永乳業)
- MOW(モウ)(森永乳業)
- アイスボックス(森永製菓)
- チョコモナカジャンボ(森永製菓)
- ザ・クレープ(森永製菓)
- ガリガリ君(赤城乳業)
- あずきバー(井村屋)
- ハーゲンダッツ(ハーゲンダッツ・ジャパン)
- 食べる牧場アイス(ファミリーマート)
- ウチカフェのアイス(ローソン)
- セブンプレミアムアイスクリーム(セブン&アイ)
- トップバリュのアイス(イオン)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2024年4月3日(水)~4月5日(金)
調査対象者:インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,128サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
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