2024年はどんな1年だったのか。「トピックス」「人物」「歌」「商品」「流行語」の切り口から、J-marketing.net的に整理する。なお、回答はすべて「自由記述(各問1回答ずつ)」で、おおよそ2%以上のものをグラフ化した。
印象に残ったトピックス
1位は「大谷選手の活躍/ドジャースの優勝」だった。今シーズンはホームラン50本、50盗塁以上の「50-50」という前人未到の記録を達成、さらに所属チームであるドジャースのワールドシリーズ優勝にも貢献、と大活躍。TVでも連日のようにその活躍が報道され、災害や犯罪、国際紛争、物価高など暗いニュースが多くなりがちななかで、明るい話題を提供してくれた。2位は「能登半島地震」だ。地震大国日本の住人にとって決して他人事ではない地震、しかも発災は元日だった。その後も同地を襲った気象災害、難航する復興などが報じられ、人々の記憶に爪痕を残した。
印象に残った人物
1位は「大谷翔平選手」で、堂々の4年連続トップ、さらに昨年は有効回答数の3割弱の得票だったものが、今年は44.9%と有効回答の半数弱が大谷選手を挙げた。2年連続のホームラン王と自身初の打点王のタイトル獲得し、2年連続3回目のMVPに輝くなど快挙に多くの人が湧いた。2位以下はすべて5%以下で、「トランプ次期大統領」、「石破首相」などのほか、今年逝去した有名人なども名前が挙った。
印象に残った歌
1位はTVアニメ「マッシュル-MASHLE-」オープニング曲の「ブリンバンバン(Creepy Nuts)」だ。動画投稿サイトTikTokでのダンスチャレンジが流行したことも人気に拍車をかけ、海外のヒットチャートでも上位に食い込んだ。2位以下には、昨年首位を獲得した「推しの子」オープニング曲「アイドル(YOASOBI)」や、TVアニメ「忘却バッテリー」オープニング曲「ライラック(Mrs. GREEN APPLE)」などが入り、アニメタイアップ曲の活躍がみられた。
印象に残ったヒット商品
1位は「新NISA」、2位には年間153日(東京地方)で観測史上最多となった夏日の影響もあり、「ハンディファン、ネッククーラーなど猛暑対策商品」が入った。昨年首位の「生成AI関連」も3位となった。ただし1位の得票率でも、有効回答の1割に届かず、2位以下は5%以下だ。有効回答自体も298sと他の項目に比べ少ない。印象に残る大型ヒットには恵まれなかった年ともいえるだろう。
印象に残った流行語
1位は大谷選手の達成した「50-50(フィフティ・フィフティ)」だ。達成の瞬間、大リーグの実況中継では「歴史的記録がつくられる瞬間」との絶叫がとどろき、大谷選手の地元では号外も配られた。キャッチーなフレーズも語感の良さもない、ただの数字が流行語の首位となったことに、記録にも記憶にも残る大記録へのリスペクトが感じられる結果となった。
2024年は、元日の能登半島地震に始まり、終わりのみえない国際紛争、物価高、気象災害など深刻な話題が多かった。そのなかで大谷選手の活躍が輝き、暗さを場外に飛ばすようなホームランを量産。今年も「大谷イヤー」と呼べる1年となった。2025年は戦後80年の節目年でもあり、4月には大阪・関西万博、9月には世界陸上の開催が予定されている。今年打撃に専念した大谷選手は、来年は二刀流復活の見込みだ。どのような活躍をみせてくれるのか。例年のことではあるが、明るい出来事や話題が多かれと祈る。
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2024年11月21日(木)~11月23日(土)
調査対象者:当社インターネットモニター木 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,430サンプル
サンプル構成(%)
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
成長市場を探せ コロナ禍の壊滅的状況からV字回復、売上過去最高のテーマパーク
コロナ下では長期休業や入場制限などを強いられ、壊滅的ともいえる打撃を被ったテーマパーク市場、しかし、コロナが5類移行となった2023年には、売上高は8,000億円の大台を突破、過去最高を記録した。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。