2015年のキャンディを含む飴菓子の市場は、前年比2%増と、堅調な動きとなっています。
今回は、当社が任意に選んだキャンディ32ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って食べたことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭など(で見たことがある)」での接触状況(3ヶ月内実物接触)、「3ヶ月以内に買って食べた」(3ヶ月以内購入)、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。今回の調査では、認知や購入経験などを中心に1955年発売の「カンロ飴(カンロ)」、1951年発売の「ミルキー(不二家)」、1971年発売の「チェルシー(明治)」、1970年発売の「いちごみるく(サクマ製菓)」など、ロングセラーが上位を占めた。認知首位の「カンロ飴」は69.6%、購入経験首位の「ミルキー」は33.4%で、それぞれ5位と比べると、10ポイント以上の差をつけており、「多くの人が知っている、食べたことのある飴」といえる。
しかし、現ユーザーのボリュームの指標となる3ヶ月内購入をみると、首位の「キシリクリスタル(モンデリーズ・ジャパン)」が7.6%で、5位の「特濃ミルク(UHA味覚糖)」との差は2.5ポイント、10位まで広げてみても「ミルキー」との差は4.3%となり、突出したブランドはみられない、分散型の市場である。
また、ユーザーのロイヤリティの指標である再購入意向も10位までが5割を超えており、ボリュームはさほど大きくはないものの、固定ファンをもったブランドが多く存在することがうかがえる。
キャンディ市場は、伸びているとはいえ、同じ菓子類のなかでもチョコレートなどに比べると動きは鈍い。そのチョコレート市場では、大人向け志向の「プレミアム志向」や「健康志向」、「機能性」などを打ち出した商品が注目を集めているが、キャンディでも新機軸の機能性を打ち出した商品が発売されている。大手専業メーカーのサクマ製菓の、ブルーライト対策キャンディ「スマホアメ」、PC作業で目が疲れやすい人をターゲットにした「特濃ミルク8.2 カボチャミルク(UHA味覚糖)」などがそれである。新たな切り口で市場を成長軌道にのせられるかが注目される。
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【提示32ブランド】
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- 【調査設計】
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:調査期間:2016年5月19日~23日
- 調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
- 有効回収サンプル数:1,024サンプル
サンプル構成(%)
- 調査期間:調査期間:2016年5月19日~23日