2015年度のヨーグルト市場は、前年度比8%増の3,800億円と順調に拡大を続けています(明治)。
今回は、当社が任意に選んだヨーグルト35ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って食べたことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭など(で見たことがある)」での接触状況(3ヶ月内店頭接触)、「3ヶ月以内に買ってべた」(3ヶ月以内購入)、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。
今回のランキングでは、雪印メグミルクの「ナチュレ恵megumi」「牧場の朝ヨーグルト」、ダノンジャパンの「ダノンBIO」が首位を争う結果となった。この3ブランドに続くのは、「森永アロエヨーグルト(森永乳業)」や、明治の「明治プロビオヨーグルトPA-3」「明治プロビオヨーグルトLG21」、ヤクルト本社の「ソフール」などだ。上位の共通点は、「ナチュレ恵megumi」以外、カップタイプの小容量のヨーグルトということだ(「ナチュレ恵megumi」は大容量の「ナチュレ恵megumi」が中心)。その一方で、大容量タイプ中心の「明治ブルガリアヨーグルトLB81(明治)」は、前回(2015年5月版)まで上位にランクインしていたが、今回は5位以内にランクインした項目はひとつもない。カップタイプ優位の傾向といえるだろう。
さらにみていくと、「ナチュレ恵megumi」は7項目中3項目で首位、とくに、3ヶ月内購入、今後の購入意向、再購入意向の3項目で首位を獲得している。他の大容量タイプ中心のブランドである、「明治ブルガリアヨーグルトLB81」や「フジッコカスピ海ヨーグルト(フジッコ)」「ビヒダスBB536プレーンヨーグルト(森永乳業)」などと比較しても、広告接触を除く6項目で、10ポイント以上の差をつけており、大容量タイプでの優位を確立したといえる。
一方のカップタイプは激戦区だ。機能性をうたった「明治プロビオヨーグルトLG21」「明治プロビオヨーグルトPA-3」「明治ヨーグルトR-1」、デザートヨーグルトの「濃密ギリシャヨーグルトパルテノ(森永乳業)」「牧場の朝ヨーグルト」、「ダノンBIO」「ソフール」などが項目ごとに順位を入れ替えながら小さい差のなかで競っている。
ヨーグルト市場は、ここ数年、機能性ヨーグルトが市場の牽引車となってきた(シリーズ 成長市場を探せ「ヨーグルト」参照)。全身の健康・精神状態に影響する「腸内フローラ」を改善するなどの効果に対する認知が浸透しつつあるうえ、痛風の一因といわれるプリン体の吸収を抑えたり、免疫機能を高めたり、内臓脂肪を減らす効果をもつなど、特定の乳酸菌の機能を訴求する商品も次々発売され、健康イメージの向上と市場拡大に大きく寄与してきたことが理由といえる。乳酸菌は種類が多く、メーカー各社とも研究・開発に余念がない。今後どのような商品が投入され、市場はどこまで拡大するのか。2016年も高い成長が予測されるヨーグルト市場から目が離せない。
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【提示35ブランド】
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- 【調査設計】
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:2016年8月19日~23日
- 調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
- 有効回収サンプル数:1,025サンプル
サンプル構成(%)
- 調査期間:2016年8月19日~23日