2015年の1世帯あたりのチョコレート購入金額は、年間5,502円で、5年連続の増加となり、菓子類のなかでは数少ない成長分野となっています(総務省家計調査報告)。
今回は、当社が任意に選んだチョコレート29ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って食べたことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭など(で見たことがある)での接触状況(3ヶ月内店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。
今回の調査でも、前回(2016年3月版)同様、「明治ミルクチョコレート(明治)」、「ガーナ(ロッテ)」、「ダース(森永製菓)」「メルティーキッス(明治)」などのロングセラーブランドが上位を占めた。
昨年、発売90周年を迎えた「明治ミルクチョコレート」は店頭接触3ヶ月内購入、今後の購入意向などの項目で首位を獲得、さらに広告接触以外の6項目で5位以内に入るという強さをみせた。一方、1993年発売の「ダース(森永製菓)」は、認知で「ガーナ(ロッテ)」と同率首位、購入経験では「明治ミルクチョコレート」を僅差でおさえての首位を獲得し、再購入意向以外の6項目で3位内に入り、「明治ミルクチョコレート」を猛追する。この2ブランドに「ガーナ」を加えた3強が上位をがっちりとおさえる構図となった。
しかし、購入経験者ベースでの今後の購入意向をみると、ロングセラーはやや後退、チョコレートの新しいトレンドをリードする商品が上位を獲得した。首位は「ビーントゥバー(カカオ豆からチョコレートになるまでの全工程を一貫して行なう製法)」で作られた「明治ザ・チョコレート(明治)」が首位、健康志向の「乳酸菌ショコラ(ロッテ)」「チョコレート効果」がそれぞれ2位と3位に入った。独自の特徴を強く打ち出して、ユーザーに受け入れられた例といえよう。
2017年は、プレミアムチョコレート店の上陸が予定されており、「ブルーボトルコーヒー」もビーントゥバーのチョコレート「TCHO(チョー)」を発売するなど、より本格志向が強まる可能性もある。強いロングセラーは、このまま「強さ」を発揮し続けられるのか、ビーントゥバーや健康志向に続く新しいトレンドは登場するのか。チョコレートの最需要期である2月を前に、チョコレート市場への注目は高まるばかりだ。
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【提示29ブランド】
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- 【調査設計】
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:2016年12月9日~13日
- 調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
- 有効回収サンプル数:992サンプル
サンプル構成(%)
- 調査期間:2016年12月9日~13日