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2015年度の冷菓市場は4年連続で拡大、伸び率も6.4%増と、2006年以降最大となりました。
今回は、当社が任意に選んだ冷菓31ブランドについて、「知っている(認知率)」、「食べたことがある(飲用経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭など(で見たことがある)での接触状況(3ヶ月内店頭接触)」、3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)食べたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。
今回の結果も前回(2016年5月版)と同様、「ハーゲンダッツ(ハーゲンダッツ・ジャパン)」の強さが際立つ結果となった。「ハーゲンダッツは、7項目中、認知率を除く6項目で首位を獲得した。2位以下との比較でみると、3ヶ月内購入では10.3ポイント、今後の購入意向では17.2ポイントの大差となっており、「今一番買われていて、これからも買い続けたい」冷菓であることがわかる。
2位以下は項目によってめまぐるしく順位が入れ替わるが、認知から購入意向までの項目で見ると、5位以内にランクインした項目が多いのは、森永乳業の「ピノ」「パルム」、明治の「明治エッセルスーパーカップ」、ロッテの「雪見だいふく」、森永製菓の「チョコモナカジャンボ」などのロングセラーである。
しかし、ユーザーの満足度の指標である再購入意向では、「ハーゲンダッツ」の首位は変わらないものの、メーカーのロングセラーを抑えて、コンビニPBが上位に大きく食い込んできている。セブン&アイのPBである「セブンゴールド金のアイス」は2位、「セブンプレミアムアイスクリーム」は7位。ローソンの「ローソンセレクト」のアイスが6位、ファミリーマートの「ファミリーマートコレクションのアイスクリーム」が4位とコンビニPBのアイスはすべてが10位内にランクインしている。また、ロングセラーブランドがランキング上位を占めるなか、再購入意向では、2015年発売の「明治ゴールドライン(明治)」が3位、2016年発売の「板チョコ好きのアイス(森永製菓)」が9位と比較的若いブランドも10位内に食い込んだ。
冷菓の市場は、通年化が進み、夏以外の季節にも多くの新製品が発売されるようになってきている。特に冬や春の新製品は「濃厚な口どけ」や「厳選素材」などをうたったものも多く、スイーツに近い位置づけといえるだろう。しかし、夏は「さっぱり」系が好まれる傾向にあり、限定商品の発売やフレーバーの入れ替えなどで本格的な夏に向けて、売り場は大きく動く。今夏は猛暑が予想されており、冷菓は市場拡大が期待される一方で、コンビニのカウンターで販売されるフラッペや、オープンの相次ぐジェラートやかき氷の専門店との競争も激化している。この夏はどのような新製品やヒット商品が生まれるのか。今後の行方が注目される。
【提示31ブランド】
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- 【調査設計】
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:2017年4月14日~18日
- 調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
- 有効回収サンプル数:1,009サンプル
サンプル構成(%)
- 調査期間:2017年4月14日~18日