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2017年のチョコレート市場は、前年比4.6%増の5,500億円で、7年連続で過去最高を更新、堅調に拡大を続けている(全日本菓子協会)。
今回は、当社が任意に選んだチョコレート33ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って食べたことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭など(で見たことがある)での接触状況(3ヶ月内店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回のランキングでは、前回(2018年2月版)同様、上位には「明治ミルクチョコレート(明治)」、「ガーナ(ロッテ)」、「ダース(森永製菓)」「メルティーキッス(明治)」「チョコレート効果(明治)」などのロングセラーブランドが並んだ。首位は「チョコレート効果」が、広告、店頭接触、3ヶ月内購入、再購入意向の4項目、「明治ミルクチョコレート」が購入経験、今後の意向の2項目で分け合ったが、首位から5位までの差はどれも10ポイント以内にとどまった。
また、ユーザーのロイヤリティの指標である再購入意向の上位には、首位の「チョコレート効果」のほか、2位の「カレ・ド・ショコラ(森永製菓)」、3位の「エクセレンス(リンツ)」、5位の「明治ザ・チョコレート(明治)」など、健康やこだわりを前面に打ち出した商品が並ぶ。チョコレートの、大人向けの嗜好品としての位置づけが強まっていることを表す結果といえる。
チョコレート市場には、カカオ豆をくだいてフレーク状にしたカカオニブや、ルビーカカオ豆から作られるルビー色でフルーティーなルビーチョコレートなど、新しいトレンドとなりうるアイテムも登場してきている。最需要期の2月には、高額な限定チョコレートなども発売されており、チョコレート市場のさらなる成長の起爆剤となりうるか、注目される。
- チョコレート効果(明治)
- 明治ザ・チョコレート(明治)
- 明治ミルクチョコレート(明治)
- 明治ブラックチョコレート(明治)
- メルティーキッス(明治)
- ガルボ(明治)
- フラン(明治)
- ポリフェノールショコラ(ロッテ)
- ガーナ(ロッテ)
- クランキー(ロッテ)
- シャルロッテ(ロッテ)
- 紗々(ロッテ)
- ZERO(ロッテ)
- GABA(江崎グリコ)
- バンホーテンチョコレート(江崎グリコ)
- 神戸ローストショコラ(江崎グリコ)
- リベラ(江崎グリコ)
- ダース(森永製菓)
- 森永チョコレート(森永製菓)
- カレ・ド・ショコラ(森永製菓)
- ベイク(森永製菓)
- シールド乳酸菌チョコレート(森永製菓)
- ドクターズチョコレート(マザーレンカ)
- スライス生チョコレート(ブルボン)
- ボノボン(ヤマキン)
- チロルチョコ(チロル)
- ロシェ(フェレロ)
- エクセレンス(リンツ)
- キスチョコ(ハーシー)
- アフターエイト(ネスレ)
- セブンプレミアムのチョコレート
- トップバリュのチョコレート
- スイスセレクション(西友)
調査期間:2018年12月18日~21日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,008サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
- 戦略ケース スイーツのジレンマ 欲望と罪悪感の狭間で成長するチョコレート市場(2017年)
- 企画に使えるデータ・事実 成長市場を探せ チョコレート(2019年版)
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 変わるバレンタインデー ~"恋する日"から"感謝の日"へ
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