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2017年度の冷菓市場の規模は前年比103.5%の5,114億円、2018年度も微増が見込まれており、7年連続で過去最高を更新する予想だ(一般社団法人 日本アイスクリーム協会)。
今回は、当社が任意に選んだ36ブランドの冷菓について、「知っている(認知率)」「3ヶ月以内に広告を見た(広告接触)」「3ヶ月以内に店頭でみた(店頭接触)」「買って食べたことがある(購入経験)」「3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」「今後(も)買って食べたい(利用意向)」「購入経験者ベースの今後の購入意向(再購入意向)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査では、前回(2018年5月版)、前々回(2018年2月版)と同様に、「ハーゲンダッツ(ハーゲンダッツ ジャパン)」が複数の項目で首位を獲得した。「ハーゲンダッツ」は、認知率を除く6項目で首位、または僅差の2位を獲得した。特に、3ヶ月内購入では、2位の「明治エッセル スーパーカップ(明治)」に11.2ポイント差とダブルスコアに近い大差をつけ、トップブランドとして盤石の強さを示した。
2位グループは団子状態で、「明治エッセル スーパーカップ」「ピノ(森永乳業)」「パルム(森永乳業)」「チョコモナカジャンボ(森永製菓)」「爽(ロッテ)」などロングセラーブランドがひしめく。現在使用の指標である3ヶ月内購入の項目では、2位の「明治エッセル スーパーカップ」から8位の「雪見だいふく(ロッテ)」まで、7ブランドが5ポイント以内の差でしのぎをけずっている。
再購入意向は、前回に引き続き、首位が糖質コントロールなどを謳う「SUNAO(江崎グリコ)」、2位は1ポイント差でハーゲンダッツとなった。トップバリュ、セブンプレミアム、セブンゴールドのPBも10位内に3点入っている。
今回の調査の実施時期の1ヶ月ほど前に、多くの冷菓のブランドが原材料費などの高騰により、値上げに踏み切った。メーカー各社は、値上げに際して高付加価値化を図り、健康訴求を行っている。冷菓は、子供の夏のおやつから、大人の通年スイーツへの位置づけを年々強めている。前回2015年の値上げ時には、数量ベースで5%程度のダウンがあったとみられているが、今回の値上げ時は数量ベースの維持ができるのか、各社の打ち出しはブランド間の競争にどのような影響をもたらすのか。需要の最盛期を控え、今後の動向が注目される。
- SUNAO(江崎グリコ)
- 牧場しぼり(江崎グリコ)
- ジャイアントコーン(江崎グリコ)
- アイスの実(江崎グリコ)
- パナップ(江崎グリコ)
- 明治エッセルスーパーカップ(明治)
- 爽(ロッテ)
- クーリッシュ(ロッテ)
- レディボーデン(ロッテ)
- 雪見だいふく(ロッテ)
- モナ王(ロッテ)
- ジェラートマルシェ(ロッテ)
- ガーナアイス(ロッテ)
- ピノ(森永乳業)
- パルム(森永乳業)
- MOW(モウ)(森永乳業)
- アイスボックス(森永製菓)
- パリパリバー(森永製菓)
- チョコモナカジャンボ(森永製菓)
- ビスケットサンド(森永製菓)
- ヨーロピアンシュガーコーン(クラシエ)
- 豆乳アイスソイ(クラシエ)
- ガリガリ君(赤城乳業)
- ソフ(赤城乳業)
- あずきバー(井村屋)
- やわもちアイス(井村屋)
- ルマンドアイス(ブルボン)
- ブリュレ(オハヨー乳業)
- ハーゲンダッツ
- ベン&ジェリーズ
- ファミリーマートコレクションのアイスクリーム
- ウチカフェのアイス(ローソン)
- セブンプレミアムアイスクリーム(セブン&アイ)
- セブンゴールド金のアイス(セブン&アイ)
- トップバリュのアイス(イオン)
- ミニストップフローズンヨーグルト
調査期間:2019年4月10日(水)~4月15日(月)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,031サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
- 企画に使えるデータ・事実 成長市場を探せ 冷菓(2019年版)
- 企画に使えるデータ・事実 成長市場を探せ アイスクリーム(2016年版)
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 2019春の食品値上げラッシュ!値上げ方法で明暗
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 冬アイス 夏と異なるベネフィットで需要拡大
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