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2018年度の冷菓市場規模は、前年比101.4%の5,186億円と2011年から7年連続で拡大した(一般社団法人 日本アイスクリーム協会)。
「知っている(認知率)」「3ヶ月以内に広告を見た(広告接触)」「3ヶ月以内に店頭でみた(店頭接触)」「買って食べたことがある(購入経験)」「3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」「今後(も)買って食べたい(利用意向)」「購入経験者ベースの今後の購入意向(再購入意向)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査では、前回(2019年5月版)、前々回(2018年6月版)と同様に、「ハーゲンダッツ(ハーゲンダッツ ジャパン)」が複数の項目で首位を獲得した。「ハーゲンダッツ」は、認知率を除く6項目で首位を獲得した。なかでも3ヶ月内購入では2位の「明治エッセルスーパーカップ(明治)」に7.6ポイント、今後の購入意向では同じく「明治エッセルスーパーカップ」に11.4ポイントの差をつけ、強さをみせた。
2位グループは、「明治エッセルスーパーカップ」のほか、「チョコモナカジャンボ(森永製菓)」、「ジャイアントコーン(江崎グリコ)」や「爽(ロッテ)」「パルム(森永乳業)」など各社を代表する商品が、項目ごとに小差で順位を入れ替えながら激しい競争を繰り広げている。
しかし、ユーザーのロイヤリティの指標である再購入意向をみると、トップは「ハーゲンダッツ」が獲得したものの、2位から4位には母数は少ないながらも「セブンゴールド金のアイス(セブン&アイ)」、「ウチカフェのアイス(ローソン)」、「トップバリュのアイス(イオン)」といったPB商品がランクインしている。
冷菓市場ではここ最近、フルーツやクッキーなどを使いスイーツのように仕立てたアイスや、ソフトクリームのような柔らかいアイスなどが注目を集め、メーカー商品だけでなくPBにもティラミス、モンブラン、タルトなどスイーツを意識したネーミングの商品が目立つ。足元の巣ごもり消費下でも、身近で手軽なスイーツ代替として人気だという。冷菓はこれからが需要の最盛期だが、見通しの悪い状況下で、成長の可能性の模索が続く。
- SUNAO(江崎グリコ)
- 牧場しぼり(江崎グリコ)
- ジャイアントコーン(江崎グリコ)
- アイスの実(江崎グリコ)
- パナップ(江崎グリコ)
- 明治エッセルスーパーカップ(明治)
- 爽(ロッテ)
- クーリッシュ(ロッテ)
- レディボーデン(ロッテ)
- 雪見だいふく(ロッテ)
- モナ王(ロッテ)
- ジェラートマルシェ(ロッテ)
- ガーナアイス(ロッテ)
- ピノ(森永乳業)
- パルム(森永乳業)
- MOW(モウ)(森永乳業)
- アイスボックス(森永製菓)
- パリパリバー(森永製菓)
- チョコモナカジャンボ(森永製菓)
- ヨーロピアンシュガーコーン(クラシエ)
- 豆乳アイスソイ(クラシエ)
- ガリガリ君(赤城乳業)
- ソフ(赤城乳業)
- あずきバー(井村屋)
- やわもちアイス(井村屋)
- ルマンドアイス(ブルボン)
- ブリュレ(オハヨー乳業)
- サクレ(フタバ食品)
- 昔なつかしアイスクリン(オハヨー乳業)
- ハーゲンダッツ
- ファミリーマートコレクションのアイスクリーム
- 食べる牧場アイス(ファミリーマート)
- ウチカフェのアイス(ローソン)
- セブンプレミアムアイスクリーム(セブン&アイ)
- セブンゴールド金のアイス(セブン&アイ)
- トップバリュのアイス(イオン)
調査期間:2020年4月10日(金)~4月15日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,046サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第119号 "自粛"で変わる購買行動とライフスタイル
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第107号 2019春の食品値上げラッシュ!値上げ方法で明暗
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第92号 冬アイス 夏と異なるベネフィットで需要拡大
- 戦略ケース スイーツのジレンマ 欲望と罪悪感の狭間で成長するチョコレート市場(2017年)
- 戦略ケース スイーツ市場を取り込んで快進撃を続けるハーゲンダッツドルチェ(2007年)
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