2019年度のカップめんの生産量は、ほぼ横ばいの39億7,021万食となった(日本即席食品工業協会)。
今回は、当社が任意に選んだカップめん30ブランドについて、「知っている(認知)」、「3ヶ月以内に広告などを見た(広告接触)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って食べたことがある(購入経験)」、「最近3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)食べたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査でも、前回(2019年12月版)と同じく、日清食品の「カップヌードル」が7項目中6項目で首位を獲得した。「カップヌードル」は、認知率で9割超ときわめて高い数字を出し、3ヶ月以内購入や今後の購入意向では、2位に20ポイント前後の大差をつけて首位を独走した。再購入意向では3位だが、1位と2位は母数の少ないPBで、NB商品に限れば再購入意向でも首位だ。ブランド名がジャンルの代名詞となるほどの強さを見せつけた結果である。
2位、3位は東洋水産の「赤いきつね/緑のたぬき」、「日清のどん兵衛」の和風めんがつけた。順位では「赤いきつね/緑のたぬき」が6項目で2位だが、3位との差は小さく、和風めんは激戦だ。4位以下はやや水をあけられてはいるが、「日清麺職人(日清食品)」「日清ラ王カップ(日清食品)」「MARUCHAN QTTA (マルちゃんクッタ)(東洋水産)」「チキンラーメンどんぶり(日清食品)」などが項目ごとに順位を入れ替えながら上位をうかがっている。
再購入意向をみると、首位は「セブンプレミアムゴールドのカップめん(セブン&アイ)」、2位は「ファミリーマートコレクションのカップめん(ファミリーマート)」とPB、ほかにもトップ10以内にPBが5ブランド入っており、ボリュームは小さいながら手堅いファンを獲得していることがわかる。
コロナ禍の外出自粛や休校、緊急事態宣言などで、カップめんや袋めんは店頭で品切れが続出するほどの特需となったことは記憶に新しい。在宅時間の増加で簡便な調理や保存性の高さなどが評価されたことが理由といわれているが、拡大した市場でこれからどのようなヒットが生まれるかが注目される。
- 注目ランキング
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- 3ヶ月以内購入
- カップヌードル(日清食品) 40.8%
- 赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産) 20.4%
- 日清のどん兵衛(日清食品) 20.1%
- 再購入意向
- 1.セブンプレミアムゴールドのカップめん(セブン&アイ) 82.4%
- ファミリーマートコレクションのカップめん(ファミリーマート) 79.2%
- カップヌードル(日清食品) 74.1%
- 3ヶ月以内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ調査概要
提示30ブランド
- カップヌードル(日清食品)
- カップヌードルミニ(日清食品)
- カップヌードルビッグ(日清食品)
- 出前一丁どんぶり(日清食品)
- チキンラーメンどんぶり(日清食品)
- 日清ラ王カップ(日清食品)
- 日清麺職人(日清食品)
- 麺NIPPON(日清食品)
- マルちゃん正麺カップ(東洋水産)
- MARUCHAN QTTA (マルちゃんクッタ)(東洋水産)
- 麺づくり(東洋水産)
- チャルメラどんぶり/カップ(明星食品)
- 明星中華三昧カップ(明星食品)
- 明星麺神カップ神太麺(明星食品)
- サッポロ一番どんぶり(サンヨー食品)
- サッポロ一番カップスター(サンヨー食品)
- スーパーカップMAX (エースコック)
- ニュータッチヌードル(ヤマダイ)
- ヤマダイ凄麺(ヤマダイ)
- カップ SUGAKIYA ラーメン(寿がきや食品)
- DAIKOKU カップラーメン(大国食品)
- セブンプレミアムゴールドのカップめん(セブン&アイ)
- セブンプレミアムのカップめん(セブン&アイ)
- トップバリュのカップめん(イオン)
- ローソンセレクトのカップめん(ローソン)
- ファミリーマートコレクションのカップめん(ファミリーマート)
- みなさまのお墨付きのカップ麺(西友)
- コープヌードル(日本生協連)
- 日清のどん兵衛(日清食品)
- 赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2020年11月12日(木)~11月17日(火)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,013サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
- 企画に使えるデータ・事実 成長市場を探せ カップめん(2020年版)
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター "自粛"で変わる購買行動とライフスタイル
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 新型コロナウイルスのインパクト!コロナは購買行動にどのような影響を与えた!?
- JMRからの提案 コロナな時代の注目マーケティング事例(2020年)
- MNEXT 眼のつけどころ ブランド・ものづくりビジネスモデルの革新のすすめ方―戦略思考とはどういうものか(組織論篇)(2017年)
- MNEXT 眼のつけどころ ブランドのロングセラー化の鍵は「うまいマンネリ」づくり―市場溶解期のブランド再構築(2017年)
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