2020年のスナック菓子市場は小売金額ベースで前年比1.8%増の4,557億円となり、堅調な動きを続けている(全日本菓子協会)。
今回は、当社が任意に選んだスナック菓子33ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に広告などを見た(広告接触)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って食べたことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)食べたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査でも、前回(2020年12月版)と同様、カルビーの「ポテトチップス」が圧倒的な強さをみせた。認知はほぼ9割に達し、購入経験も8割近い。3ヶ月以内購入は42.3%、今後の意向は56.0%、ともに2位の商品を20ポイント以上引き離している。まさにスナック菓子の代名詞的なブランドだ。
2位から4位は「じゃがりこ(カルビー)」、「かっぱえびせん(カルビー)」、「ポテトチップス(湖池屋)」が項目ごとに順位を変えながらランクインしているが、カルビー「ポテトチップス」との差は大きい
再購入意向でも、前回(2020年12月版)、僅差で2位に甘んじたカルビーの「ポテトチップス」が首位に返り咲いた。前回首位だった「miino(ミーノ)(カルビー)」は、購入経験者を増やしたものの、順位は8位となった。また、前回同様に今回もPBが上位に目立った。10位以内には「セブンプレミアムのカップ入りスナック菓子(セブン&アイ)」(2位)、「トップバリュのスナック菓子(イオン)」(3位)、「みなさまのお墨付きのスナック菓子(西友)」(5位)、「ファミリーマートコレクションのスナック菓子(ファミリーマート)」(7位)、「セブンプレミアムのポテトチップス(セブン&アイ)」(9位)と5ブランドが入っている。
2020年、スナック菓子はコロナ禍でインバウンド需要やイベント、オフィス需要が大幅に落ち込んだにも関わらず、巣ごもり需要でスナック菓子は小幅ながらも対前年プラスを維持した。足元では感染拡大は落ち着いているが、メーカー各社は巣ごもり需要に対応する袋菓子や、小腹満たしに対応したスナック、終息後を見据えた携帯性にすぐれた商品など、さまざまな商品を投入している。多くの菓子や飲料にとって逆風だったコロナ禍でも成長を続けたスナック菓子市場の今後が注目される。
- 注目ランキング
-
- 3ヶ月以内購入
- ポテトチップス(カルビー) 42.3%
- じゃがりこ(カルビー) 18.9%
- ポテトチップス(湖池屋) 18.6%
- 再購入意向
- ポテトチップス(カルビー) 71.2%
- セブンプレミアムのカップ入りスナック菓子(セブン&アイ) 66.2%
- トップバリュのスナック菓子(イオン) 64.5%
- 3ヶ月以内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ調査概要
提示33ブランド
- ポテトチップス(カルビー)
- ポテトチップスクリスプ(カルビー)
- 堅あげポテト(カルビー)
- ピザポテト(カルビー)
- ポテトデラックス(カルビー)
- サッポロポテト(カルビー)
- かっぱえびせん(カルビー)
- じゃがりこ(カルビー)
- miino (ミーノ)(カルビー)
- ポテトチップス(湖池屋)
- 湖池屋プライドポテト(湖池屋)
- じゃがいも心地(湖池屋)
- カラムーチョ(湖池屋)
- スコーン(湖池屋)
- わさビーフ(山芳製菓)
- ポテトチップス(山芳製菓)
- プリッツ(江崎グリコ)
- Cheeza [チーザ](江崎グリコ)
- CRATZ [クラッツ](江崎グリコ)
- チップスター(ヤマザキビスケット)
- プリングルズ
- リッツ(ナビスコ)
- とんがりコーン(ハウス食品)
- 暴君ハバネロ(東ハト)
- ビーノ(東ハト)
- ベビースターラーメン(おやつカンパニー)
- ドリトス(ジャパンフリトレー)
- セブンプレミアムのポテトチップス(セブン&アイ)
- セブンプレミアムのカップ入りスナック菓子(セブン&アイ)
- ローソンセレクトのスナック菓子(ローソン)
- ファミリーマートコレクションのスナック菓子(ファミリーマート
- トップバリュのスナック菓子(イオン)
- みなさまのお墨付きのスナック菓子(西友)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2021年11月12日(金)~11月17日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,013サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
- 企画に使えるデータ・事実 成長市場を探せ スナック菓子(2020年版)
- 戦略ケース 新創業とともにマスターブランディング強化 湖池屋の付加価値戦略(2020年)
- MNEXT 眼のつけどころ ブランドのロングセラー化の鍵は「うまいマンネリ」づくり―市場溶解期のブランド再構築(2017年)
おすすめ新着記事
消費者調査データ サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも
調査結果を見ると、「Amazon プライムビデオ」が全項目で首位となった。「プライムビデオ」は認知率で認知率は8割強、利用経験では唯一4割強、今後の利用意向でも3割を超えている。
成長市場を探せ コロナ禍の壊滅的状況からV字回復、売上過去最高のテーマパーク
コロナ下では長期休業や入場制限などを強いられ、壊滅的ともいえる打撃を被ったテーマパーク市場、しかし、コロナが5類移行となった2023年には、売上高は8,000億円の大台を突破、過去最高を記録した。
消費者調査データ シャンプー(2024年11月版) 「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い
調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。