
2020年のカップめんの生産量は、前年比2.6%増の3,989億円となった(日本即席食品工業協会)。
今回は、当社が任意に選んだカップめん30ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に広告などを見た(広告接触)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って食べたことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)食べたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査でも、前回(2021年1月版)と同様、日清食品の「カップヌードル」が圧倒的な強さをみせた。7項目すべてで首位、うち5項目は2位と20ポイント以上の差をつけている。前回(2021年1月版)は3位だった再購入意向も、73.4%と極めて高い数字で首位を獲得した。
2位争いは東洋水産の「赤いきつね/緑のたぬき」と「日清のどん兵衛(日清食品)」が項目ごとに入れ替わりながら接戦を繰り広げている。4位以下はやや離されており、中華めんなら「カップヌードル」1強、和風は「赤いきつね/緑のたぬき」と「日清のどん兵衛」という構図が続いている。
再購入意向では首位の「カップヌードル」に続いて2位、3位に西友とファミリーマートのPBが入った。その他にもイオンなどのPBが10位内に5ブランド、ランクインしている。「赤いきつね/緑のたぬき」と「日清のどん兵衛」はそれぞれ64.3%の6位と62.9%の7位で、こちらでも接戦となっている。
カップめんは、2020年上半期の緊急事態宣言で大きく需要を伸ばした。2021年はその裏年にあたるため、前年比ではマイナスが予想されていたにも関わらず、6月以降は対前年でプラスとなった。各社とも主力ブランドが好調なうえ、移動制限があったことから旅行気分にひたれる「ご当地ラーメン」などが好評だという。ご当地ラーメンに加え、各種コラボや新フレーバーなど、話題のつきないカップめん市場の今後が注目される。
- 注目ランキング
-
- 3ヶ月内購入
- カップヌードル(日清食品) 40.7%
- 日清のどん兵衛(日清食品) 19.1%
- 赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産) 18.6%
- 再購入意向
- カップヌードル(日清食品) 73.4%
- みなさまのお墨付きのカップ麺(西友) 70.7%
- ファミリーマートコレクションのカップめん(ファミリーマート) 68.0%
- 3ヶ月内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ
調査概要
提示30ブランド
- カップヌードル(日清食品)
- カップヌードルミニ(日清食品)
- カップヌードルビッグ(日清食品)
- 出前一丁どんぶり(日清食品)
- チキンラーメンどんぶり(日清食品)
- 日清ラ王カップ(日清食品)
- 日清麺職人(日清食品)
- 麺NIPPON(日清食品)
- マルちゃん正麺カップ(東洋水産)
- MARUCHANQTTA(マルちゃんクッタ)(東洋水産)
- 麺づくり(東洋水産)
- チャルメラどんぶり/カップ(明星食品)
- 明星中華三昧カップ(明星食品)
- 明星麺神カップ神太麺(明星食品)
- サッポロ一番どんぶり(サンヨー食品)
- サッポロ一番カップスター(サンヨー食品)
- スーパーカップMAX(エースコック)
- ニュータッチヌードル(ヤマダイ)
- ヤマダイ凄麺(ヤマダイ)
- カップSUGAKIYAラーメン(寿がきや食品)
- DAIKOKUカップラーメン(大国食品)
- セブンプレミアムゴールドのカップめん(セブン&アイ)
- セブンプレミアムのカップめん(セブン&アイ)
- トップバリュのカップめん(イオン)
- ローソンセレクトのカップめん(ローソン)
- ファミリーマートコレクションのカップめん(ファミリーマート)
- みなさまのお墨付きのカップ麺(西友)
- コープヌードル(日本生協連)
- 日清のどん兵衛(日清食品)
- 赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2021年11月12日(金)~11月17日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,013サンプル
サンプル構成(%)


参照コンテンツ
- 企画に使えるデータ・事実 成長市場を探せ カップめん(2020年版)
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 広く浸透する食品PB、高まる品質評価(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ ブランドのロングセラー化の鍵は「うまいマンネリ」づくり―市場溶解期のブランド再構築(2017年)
- MNEXT 2022年の消費の読み方-価値拡張マーケティング(2021年)
- JMRからの提案 コロナからの、KAITOU ターゲットスライド、40代女性、食生活(2022年)
- JMRからの提案 コロナからの、KAITOU 経験財化、ブランド選択、チャネル(2022年)
おすすめ新着記事

消費者調査データ カップめん(2025年4月版)別次元の強さ「カップヌードル」、2位争いは和風麺
調査結果をみると、「カップヌードル」が、ほぼ全員に認知があり、4分の3に購入経験があり、半数弱が3ヶ月以内に購入、と圧倒的な強さをみせるなど、ロングセラーブランドへの上位集中が鮮明な結果となった。背景には、昨今の値上げ続きで強まる消費者の節約志向があると考えられる。「失敗したくない」という意識が安心感のあるブランドに向かっているのだ。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター チョコレートの今後購入意向は80%以上! 意外にも男性20~30代と管理職が市場を牽引
チョコレート商品の値上げが続くなか、成分や機能を訴求したチョコレートが伸びている。今回はどのような人がどんな理由でチョコレートを食べているのか調査した。

成長市場を探せ キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。 キャッシュレス市場の雄、クレジットカードは3年連続過去最高更新(2025年)
キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。



