半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2022年10月14日

消費者調査データ No.375
レトルトカレー(2022年10月版)
「咖喱屋カレー」死角なし、ひと手間カレーの人気も



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 2021年のレトルトカレーの生産数量は、業務用などが引き続き苦戦したことなどから前年比95.5%の2,390万箱で着地した(日本缶詰びん詰レトルト食品協会)。

 今回は、当社が任意に選んだレトルトカレー32ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って食べたことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事を見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買って食べたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回の調査では、前回(2021年10月版)と同様、「咖喱屋カレー(ハウス食品)」が複数の項目で首位を獲得した。認知では、同じくハウス食品の「ククレカレー」に僅差で首位を譲ったものの、広告接触、店頭接触、購入経験、3ヶ月内購入、今後の購入意向などで首位を獲得した。特に今後の購入意向では、2位の「ボンカレーゴールド(大塚食品)」に8ポイント近い差をつけた。

 「咖喱屋カレー」を追うのは、「ボンカレーゴールド」や「ククレカレー」「銀座カレー」などのロングセラーだ。また、「無印良品のカレー(良品計画)」は、認知や購入経験などでは10位前後だが、3ヶ月内購入、今後の購入意向ではそれぞれ4位、5位に入っている。

 再購入意向では、前回、前々回と続けて首位だった「みなさまのお墨付きのレトルトカレー(西友)」や、前回2位の「「無印良品のカレー」を抑えて「噂の名店(S&B食品)」が首位を獲得した。また、4位と5位には、ソース状で具材を加える、トッピングを乗せるなど、「ひと手間」をプラスしやすい仕立ての「プロクオリティ ビーフカレー(ハウス食品)「ボンカレークック(大塚食品)」が入った。以降率も70%超と高い。コロナ禍で増えた在宅勤務の昼食などのシーンに入っているとみられる。

 業務用レトルトの低迷と対照的に、家庭用レトルトカレーは堅調だという。商品もエスニックやキーマカレーなどに加え、再購入意向が高かった「ひと手間」のソース状カレーを利用した欧風カレーなど、様々なトレンドが生まれている。小麦粉価格やエネルギーコストの上昇などの不安要因もあるものの、市場のポテンシャルは高い。メーカー各社も外食代替のごちそう系カレーやご当地カレーなどのバラエティ拡充や、アウトドア向けのカレーなど様々な切り口の商品を提案している。ますます多様化するレトルトカレー市場に注目だ。



注目ランキング
  • 3ヶ月以内購入
    1. 咖喱屋カレー(ハウス食品)  12.2%
    2. ボンカレーゴールド(大塚食品)      8.2%
    3. 銀座カリー(明治)            6.9%
  • 再購入意向
    1. 噂の名店(S&B食品)            84.8%
    2. みなさまのお墨付きのレトルトカレー(西友) 83.3%
    3. 無印良品のレトルトカレー(良品計画)   75.8%

ログインしてグラフを見る

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。



詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示32ブランド

  • 咖喱屋カレー(ハウス食品)
  • プロクオリティ ビーフカレー(ハウス食品)
  • ククレカレー(ハウス食品)
  • カレーマルシェ(ハウス食品)
  • レトルト ザ・ホテル・カレー(ハウス食品)
  • レトルト こくまろカレー(ハウス食品)
  • レトルト ジャワカレー(ハウス食品)
  • 温めずにおいしいカレー(ハウス食品)
  • カレー曜日(S&B食品)
  • ディナーカレー レトルト(S&B食品)
  • チーズカレー(S&B食品)
  • 噂の名店(S&B食品)
  • ホテルシェフ仕様 特製ビーフカレー(S&B食品)
  • 神田カレーグランプリ(S&B食品)
  • ボンカレーゴールド(大塚食品)
  • ボンカレーネオ(大塚食品)
  • ボンカレークック(大塚食品)
  • 100kcal マイサイズ欧風カレー(大塚食品)
  • 銀座カリー(明治)
  • インドカリー(新宿中村屋)
  • LEE(江崎グリコ)
  • カレー職人(江崎グリコ)
  • ビストロ倶楽部 ビーフカレー(丸大食品)
  • レストラン仕様カレー(日本ハム)
  • ヤマモリ タイカレーグリーン(ヤマモリ)
  • 無印良品のレトルトカレー(良品計画)
  • みなさまのお墨付きのレトルトカレー(西友)
  • 金のビーフカレー(セブン&アイ)
  • セブンプレミアムのレトルトカレー(セブン&アイ)
  • トップバリュのレトルトカレー(イオン)
  • ローソンセレクトビーフカレー
  • ファミリーマートコレクションのレトルトカレー


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2022年9月1日(金)~9月4日(月)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,058サンプル
サンプル構成(%)






参照コンテンツ


おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


新着記事

2024.11.20

24年9月の「旅行業者取扱高」は19年比で75%に

2024.11.19

24年10月の「景気の先行き判断」は2ヶ月連続の50ポイント割れに

2024.11.19

24年10月の「景気の現状判断」は8ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.11.18

企業活動分析 アルファベット(グーグル)の23年12月期は、グーグルサービスがけん引し売上過去最高を更新

2024.11.18

企業活動分析 アマゾンの23年12月期はAWSがけん引し営業利益前年比3倍へ

2024.11.15

24年9月の「現金給与総額」は33ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.11.14

24年9月の「消費支出」は5ヶ月連続のマイナスに

2024.11.14

24年9月の「家計収入」は5ヶ月ぶりのマイナス

2024.11.13

24年9月は「完全失業率」、「有効求人倍率」とも改善

2024.11.12

企業活動分析 ローソンの23年2月期は、「地域密着×個客・個店主義」徹底し増収増益

2024.11.12

企業活動分析 セブン&アイHDの24年2月期は海外事業の影響で減収も過去最高益を更新

2024.11.11

24年10月の「乗用車販売台数」は2ヶ月連続のプラス

2024.11.08

消費者調査データ No.416 レトルトカレー(2024年11月版) 首位「咖喱屋カレー」、3ヶ月内購入はダブルスコア

2024.11.07

企業活動分析 楽天グループの23年12月期は27期連続増収も、モバイルへの投資で4期連続の赤字

2024.11.07

24年9月の「新設住宅着工戸数」は5ヶ月連続のマイナス

2024.11.06

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場  背景にある簡便化志向や節約志向

2024.11.05

企業活動分析 ファンケルの24年3月期算は国内売上がけん引し、3期ぶりの増収増益へ

2024.11.05

企業活動分析 コーセーの23年12月期は、国内好調も中国事業低迷で増収減益に

2024.11.01

成長市場を探せ コロナ禍の落ち込みから再成長する惣菜食市場(2024年)

2024.10.31

月例消費レポート 2024年10月号 消費は緩やかな改善が続いている-政治が消費回復のリスクに

2024.10.31

消費からみた景気指標 24年8月は6項目が改善

週間アクセスランキング

1位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

2位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

3位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

4位 2024.02.02

成長市場を探せ コロナ禍乗り越え再び拡大するチョコレート市場(2024年)

5位 2021.05.25

MNEXT 眼のつけどころ プロ・マーケティングの組み立て方 都心高級ホテル競争 「アマン」VS.「リッツ」(1)

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area