2021年のヨーグルト生産量は、2020年の特需の反動もあり、前年比2.1%減の126万klで着地した。2022年1~10月までも前年割れで推移している(一般社団法人全国発酵乳乳酸菌飲料協会)。
今回は、当社が任意に選んだヨーグルト24ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って食べたことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)食べたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査でも、前回(2022年3月版)と同様「明治ブルガリアヨーグルト(明治)」が再購入意向を除く5項目で2位に15ポイント以上の差をつけての首位、再購入意向でも2位と抜群の強さを示した。なかでも3ヶ月内購入と今後の購入意向は、2位に2倍近い差をつけての首位で、他ブランドの追随を許さない。
「明治ブルガリアヨーグルト」を追うのは、「ビヒダスヨーグルト(森永乳業)」で、再購入意向以外の5項目で2位を獲得したが、再購入意向では8位と、「明治ブルガリアヨーグルト」に比べリピート層の獲得がやや弱い。
3位グループには「森永アロエヨーグルト(森永乳業)」「ナチュレ恵(雪印メグミルク)」「明治プロビオヨーグルトR-1(明治)」などが入り、僅差で順位が入れ替わる激戦となっている。
また、再購入意向をみると、首位に「みなさまのお墨付きヨーグルト(西友)」、3位に「セブンプレミアムヨーグルト(セブン&アイ)」と母数が少ないながらPBが上位に入っているほか、4位から7位は「明治プロビオヨーグルトR-1(明治)」「トリプルヨーグルト(森永乳業)」「明治TANPACT(明治)」「OIKOS(ダノン)」など機能を前面に押し出したブランドが占めている。乳酸菌の効果に期待してリピートしているユーザーが多いことがうかがえる結果である。
ヨーグルトは、新型コロナウイルス感染拡大初期に、乳酸菌のもつ「免疫」への効果が期待され拡大したが、感染の長期化や規制緩和などに伴い、ブームは落ち着きをみせている。メーカー各社は次の「刺さる」訴求を模索し、高たんぱく、中性脂肪、血圧などの効果が期待される乳酸菌を使用した商品を開発、展開している。一方、原材料費や物流費などの高騰により、ヨーグルトにも値上げが続く。乳酸菌のさまざまな効果への認識や期待も広まり、強まる健康志向にフィットしたヨーグルト市場の今後が注目される。
- 注目ランキング
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- 3ヶ月内購入
- 明治ブルガリアヨーグルト(明治) 32.0%
- ビヒダスヨーグルト(森永乳業) 16.7%
- 明治プロビオヨーグルト R-1(明治) 12.9%
- 再購入意向
- みなさまのお墨つきヨーグルト(西友) 77.3%
- 明治ブルガリアヨーグルト(明治) 68.3%
- セブンプレミアムヨーグルト(セブン&アイ) 66.7%
- 3ヶ月内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ調査概要
提示24ブランド
- 明治ブルガリアヨーグルト(明治)
- 明治プロビオヨーグルトLG21(明治)
- 明治プロビオヨーグルトR-1(明治)
- 明治プロビオヨーグルトPA-3(明治)
- 明治TANPACT(明治)
- ビヒダスヨーグルト(森永乳業)
- 森永アロエヨーグルト(森永乳業)
- ギリシャヨーグルト パルテノ(森永乳業)
- トリプルヨーグルト(森永乳業)
- ナチュレ恵(雪印メグミルク)
- megumi ガセリ菌SP株ヨーグルト(雪印メグミルク)
- 牧場の朝ヨーグルト(雪印メグミルク)
- ポッカコーヒー(ポッカサッポロF & B)
- Bifix ヨーグルト(江崎グリコ)
- 朝食リンゴヨーグルト(江崎グリコ)
- おいしいカスピ海(江崎グリコ)
- バニラヨーグルト(日本ルナ)
- ぜいたく果実(オハヨー乳業)
- カスピ海ヨーグルト(フジッコ)
- 小岩井乳業のヨーグルト
- ダノンBIO(ダノン)
- OIKOS(ダノン)
- セブンプレミアムヨーグルト(セブン&アイ)
- トップバリュ プレーンヨーグルト(イオン)
- みなさまのお墨つきヨーグルト(西友)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2023年03月10日(金)~03月13日(月)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,078サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
- 企画に使えるデータ・事実 成長市場を探せ 衣料用液体洗剤(2020年版)
- 戦略ケース 増えるコインランドリーと減少するクリーニング店~変化する市場への対応から需要創造へ~(2017年)
- 戦略ケース 「花王」 × 「P&G」 取引条件透明化で値下げ圧力克服(2007年)
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