半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2024年11月08日

消費者調査データ No.416
レトルトカレー(2024年11月版)
首位「咖喱屋カレー」、3ヶ月内購入はダブルスコア



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 2023年のレトルトパウチ(レンジ非対応の不透明の中袋入り)のカレーの生産量は、箱数ベースで前年比95.6%で着地した(日本缶詰びん詰レトルト食品協会)。カレーの消費量の減少というよりも、近年急速に普及が進むレンジ対応カレーへの置き換えの結果とみられる。

 今回は、当社が任意に選んだレトルトカレー(レンジ対応商品も含む)24ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って食べたことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)食べたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 調査結果を見ると、1999年発売のロングセラー、「咖喱屋カレー(ハウス食品)」が、再購入意向を除く5項目で首位を獲得した。「咖喱屋カレー」は店頭接触、購入経験で2位に10ポイント以上の差をつけ、3ヶ月内購入では2位の「ボンカレーゴールド(大塚食品)」のほぼ2倍の購入率となり、前回(2023年11月版)と同様、トップメーカーの主力ブランドらしい強さをみせた。

 「咖喱屋カレー」を追うのは、こちらもロングセラーの「ボンカレーゴールド」で、店頭接触、購入経験、3ヶ月内購入、今後の購入意向の5項目で2位を獲得した。また、「プロクオリティ ビーフカレー(ハウス食品)」は、認知や購入経験では10位内に入っていないにも関わらず、3ヶ月内購入では3位、再購入意向では5位に入っている。ユーザー層の広がりではロングセラーブランドには及ばないものの、固定ファンの存在するブランドといえる。

 再購入意向をみると、首位は「噂の名店(S&B食品)」、2位は「選ばれし人気店(ハウス食品)」、3位は「セブンプレミアムのレトルトカレー(セブン&アイ)」、4位は「無印良品のレトルトカレー(良品計画)」と続く。いずれも「家庭のカレー」というよりも、欧風やエスニックなど専門店のようなラインナップが目立つブランドだ。手軽に外食気分が味わえるレトルトカレーには、固定ファンが育っているといえる。

 従来のレトルトパウチのカレー市場は縮小しているが、レンジ対応レトルトの商品を含めると、レトルトカレー市場は堅調とみられている。強いロングセラーの一方で、相次ぐ食品値上げなどで節約志向が強まったことで、1食あたりの単価の安い複数パックのソースタイプの商品や、外食に比べればコストパフォーマンスに優れる名店系の商品などレトルトカレーの多様化はますます進み、個食や簡便化志向などを背景にアップトレンドは続いていくとみられている。

「消費社会白書2025」のご案内

消費社会白書2025 価値観の群れで掴む本格回復【電子書籍】
書籍イメージ

30年の長いトンネルを抜けて、そこは「灼熱の真冬」だった。2024年の消費は、経済史において消費転換の年だったと明記されるかもしれない。


注目ランキング
  • 3ヶ月内購入
    1. 咖喱屋カレー(ハウス食品)         16.6%
    2. ボンカレーゴールド(大塚食品)       8.4%
    3. プロクオリティ ビーフカレー(ハウス食品)  6.7%
    4. 無印良品のレトルトカレー(良品計画)    6.0%
  • 再購入意向
    1. 噂の名店(S&B食品)               64.3%
    2. 選ばれし人気店(ハウス食品)           61.1%
    3. セブンプレミアムのレトルトカレー(セブン&アイ) 59.1%
    4. 無印良品のレトルトカレー(良品計画)       59.0%

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。

ログインしてグラフを見るいますぐ会員登録


詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示24ブランド

  • 咖喱屋カレー(ハウス食品)
  • プロクオリティ ビーフカレー(ハウス食品)
  • ククレカレー(ハウス食品)
  • カレーマルシェ(ハウス食品)
  • レトルト ザ・ホテル・カレー(ハウス食品)
  • 選ばれし人気店(ハウス食品)
  • レトルト ジャワカレー(ハウス食品)
  • カレー曜日(S&B食品)
  • ディナーカレー レトルト(S&B食品)
  • ホテルシェフ仕様 欧風ビーフカレー(S&B食品)
  • 噂の名店(S&B食品)
  • ボンカレーゴールド(大塚食品)
  • ボンカレーネオ(大塚食品)
  • 銀座カリー(明治)
  • インドカリー(新宿中村屋)
  • LEE(江崎グリコ)
  • カレー職人(江崎グリコ)
  • ヤマモリ タイカレー(ヤマモリ)
  • 無印良品のレトルトカレー(良品計画)
  • みなさまのお墨付きのレトルトカレー(西友)
  • セブンプレミアムのレトルトカレー(セブン&アイ)
  • Easy to Useのレトルトカレー(イオン)
  • ローソンセレクトビーフカレー
  • ファミリーマートコレクションのレトルトカレー


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年9月27日(金)~9月30日(月)
調査対象者:インターネットモニター 20歳~69歳 全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,012サンプル
サンプル構成(%)






参照コンテンツ


おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


新着記事

2024.11.20

24年9月の「旅行業者取扱高」は19年比で75%に

2024.11.19

24年10月の「景気の先行き判断」は2ヶ月連続の50ポイント割れに

2024.11.19

24年10月の「景気の現状判断」は8ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.11.18

企業活動分析 アルファベット(グーグル)の23年12月期は、グーグルサービスがけん引し売上過去最高を更新

2024.11.18

企業活動分析 アマゾンの23年12月期はAWSがけん引し営業利益前年比3倍へ

2024.11.15

24年9月の「現金給与総額」は33ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.11.14

24年9月の「消費支出」は5ヶ月連続のマイナスに

2024.11.14

24年9月の「家計収入」は5ヶ月ぶりのマイナス

2024.11.13

24年9月は「完全失業率」、「有効求人倍率」とも改善

2024.11.12

企業活動分析 ローソンの23年2月期は、「地域密着×個客・個店主義」徹底し増収増益

2024.11.12

企業活動分析 セブン&アイHDの24年2月期は海外事業の影響で減収も過去最高益を更新

2024.11.11

24年10月の「乗用車販売台数」は2ヶ月連続のプラス

2024.11.08

消費者調査データ No.416 レトルトカレー(2024年11月版) 首位「咖喱屋カレー」、3ヶ月内購入はダブルスコア

2024.11.07

企業活動分析 楽天グループの23年12月期は27期連続増収も、モバイルへの投資で4期連続の赤字

2024.11.07

24年9月の「新設住宅着工戸数」は5ヶ月連続のマイナス

2024.11.06

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場  背景にある簡便化志向や節約志向

2024.11.05

企業活動分析 ファンケルの24年3月期算は国内売上がけん引し、3期ぶりの増収増益へ

2024.11.05

企業活動分析 コーセーの23年12月期は、国内好調も中国事業低迷で増収減益に

2024.11.01

成長市場を探せ コロナ禍の落ち込みから再成長する惣菜食市場(2024年)

2024.10.31

月例消費レポート 2024年10月号 消費は緩やかな改善が続いている-政治が消費回復のリスクに

2024.10.31

消費からみた景気指標 24年8月は6項目が改善

週間アクセスランキング

1位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

2位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

3位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

4位 2024.02.02

成長市場を探せ コロナ禍乗り越え再び拡大するチョコレート市場(2024年)

5位 2021.05.25

MNEXT 眼のつけどころ プロ・マーケティングの組み立て方 都心高級ホテル競争 「アマン」VS.「リッツ」(1)

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area