半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2024年07月26日

消費者調査データ No.411
炭酸飲料(2024年7月版)
首位「コカ・コーラ」、迫る「三ツ矢サイダー」、高い再購入意向の無糖炭酸水



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 2023年の炭酸飲料の販売金額は、3年連続プラスとなる前年比102.9%、生産量は同99.4%で微減となった。生産シェアでみると、茶系飲料、ミネラルウォーターについで、3位のポジションになる。(全国清涼飲料連合会)。

 今回は、当社が任意に選んだ炭酸飲料24ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って飲んだことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 調査結果を見ると、前回(2023年7月版)と同様、「コカ・コーラ(コカ・コーラシステム)」が複数の項目で首位を獲得した。「コカ・コーラ」を追うのが「三ツ矢サイダー(アサヒ飲料)」という構図も同様だ。しかし、前回は購入経験、3ヶ月内購入、今後の購入意向などでそれぞれ5ポイント内外の差があったが、今回は1~2ポイント前後で、「三ツ矢サイダー」の猛追が光る。

 3位以降には、「ファンタ(コカ・コーラシステム)」、「C.C.レモン(サントリー)」、「カルピスソーダ(アサヒ飲料)」などの加糖のロングセラーがひしめくなか、無糖の炭酸水である「ウィルキンソン タンサン(アサヒ飲料)」が3ヶ月内購入で4位、今後の購入意向で6位と健闘している。

 再購入意向をみると、首位は「トップバリュ炭酸水(イオン)」、2位は「みなさまのお墨付き 強炭酸水(西友)」、3位は「天然水スパークリング(サントリー)」とトップ3を無糖炭酸水が占めている。「ウィルキンソン タンサン」も6位に入り、7位の「セブンプレミアム 強炭酸水(セブン&アイ)」、9位の「アイシー・スパーク from カナダドライ(コカ・コーラシステム)」を含め、トップ10のうち、実に6ブランドが無糖炭酸水だ。

 炭酸飲料市場のなかで最大のボリュームを占めているのは、加糖の一般炭酸飲料だ。無糖炭酸水は金額的には2割にも満たない(同連合会)。しかし、無糖であることが健康志向に、相対的に価格が安いことが節約志向にフィットしたことなどから、堅実に市場を拡大している。人流の回復と猛暑という飲料には追い風の今夏、市場の行方が注目される。


注目ランキング
  • 3ヶ月内購入
    1. コカ・コーラ(コカ・コーラシステム)  18.3%
    2. 三ツ矢サイダー(アサヒ飲料)      16.1%
    3. カルピスソーダ(アサヒ飲料)      10.9%
    4. ウィルキンソン タンサン(アサヒ飲料) 10.3%
  • 再購入意向
    1. トップバリュ炭酸水(イオン)     64.2%
    2. みなさまのお墨付き 強炭酸水(西友)  61.7%
    3. 天然水スパークリング(サントリー)  59.4%

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。

ログインしてグラフを見るいますぐ会員登録


詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示24ブランド

  •  コカ・コーラ(コカ・コーラシステム)
  • コカ・コーラ ゼロ(コカ・コーラシステム)
  • ファンタ(コカ・コーラシステム)
  • スプライト(コカ・コーラシステム)
  • カナダドライ(コカ・コーラシステム)
  •  アイシー・スパーク from カナダドライ(コカ・コーラシステム)
  • ペプシコーラ(サントリー)
  • ペプシ<生>(サントリー)
  • ペプシスペシャル(サントリー)
  • C.C.レモン(サントリー)
  • デカビタC(サントリー)
  • 天然水スパークリング(サントリー)
  • キリン力水(キリンビバレッジ)
  • メッツ コーラ(キリンビバレッジ)
  • キリンレモン(キリンビバレッジ)
  • 三ツ矢サイダー(アサヒ飲料)
  • ウィルキンソン タンサン(アサヒ飲料)
  • アサヒ ドデカミン(アサヒ飲料)
  • カルピスソーダ(アサヒ飲料)
  • Ribbonシトロン(ポッカサッポロ)
  • がぶ飲みソーダ(ポッカサッポロ)
  • セブンプレミアム 強炭酸水
  • トップバリュ炭酸水
  • みなさまのお墨付き 強炭酸水(西友)


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年6月20日(木)~6月25日(火)
調査対象者:インターネットモニター 20歳~69歳 全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,394サンプル
サンプル構成(%)







おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


新着記事

2024.09.06

企業活動分析 エスティローダーの23年6月期は、トラベルリテールの不調やドル高、インフレなどが響き減収減益に

2024.09.06

消費者調査データ 茶飲料(2024年9月版) 抜群の強さ「お~いお茶」、大手3ブランドが熾烈な2位争い

2024.09.05

24年8月の「乗用車販売台数」はふたたびマイナスに

2024.09.04

企業活動分析 ロイヤルホールディングス株式会社 23年12月期は人流増加で需要回復、増収増益に

2024.09.03

24年7月の「新設住宅着工戸数」は3ヶ月連続のマイナス

2024.09.02

企業活動分析 株式会社サイゼリヤ 23年8月期はアジア新規出店がけん引し増収増益

2024.08.30

月例消費レポート 2024年8月号 消費は緩やかながらも改善の動きが続いている-内需主導での景気回復への期待感

2024.08.30

消費からみた景気指標 24年6月は6項目が改善

2024.08.30

24年7月の「ファーストフード売上高」は41ヶ月連続のプラスに

2024.08.30

24年7月の「ファミリーレストラン売上高」は29ヶ月連続プラス

2024.08.29

24年6月の「旅行業者取扱高」は19年比で73%に

2024.08.29

24年6月の「広告売上高」は、2ヶ月連続のプラス

2024.08.29

24年7月の「全国百貨店売上高」は29ヶ月連続のプラス、猛暑で盛夏商材が好調

2024.08.29

24年7月の「チェーンストア売上高」は既存店で17ヶ月ぶりのマイナス

2024.08.29

24年7月の「コンビニエンスストア売上高」は8ヶ月連続のプラスに

2024.08.28

24年6月の「商業動態統計調査」は3ヶ月連続のプラス

2024.08.28

24年7月の「景気の先行き判断」は4ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.08.28

24年7月の「景気の現状判断」は5ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.08.27

24年6月の「家計収入」は2ヶ月連続のプラス

週間アクセスランキング

1位 2024.08.02

提言論文 値上げほどの値打ち(価値)はない ー 消費者の主要30ブランド価値ランキング

2位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

3位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

4位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

5位 2024.08.06

提言論文 値上げ期を乗りきる戦略 ―ブランドライフサイクルマネジメント(BLCM)戦略

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area