2015年のRTD市場は、対前年109%の高い伸びで8年連続で前年を超え、過去最大の市場規模(サントリー調べ)となりました。
今回は、当社が任意に選んだRTD(Ready to Drink:そのまますぐ飲める缶入りのチューハイやハイボールなどの低アルコール飲料)20ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭など(で見たことがある)」での接触状況(3ヶ月内店頭接触)、「3ヶ月以内に買って飲んだ」(3ヶ月以内購入)、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。
今回の調査では、前回(2013年7月版)と同様、複数の項目でキリンビールの「キリン 氷結(以下氷結)」が首位を獲得した。「氷結」は、再購入意向以外の、7項目中6項目で首位を獲得した。とくに認知では15ポイント以上、3ヶ月内購入でも10ポイントの差をつけ、チューハイブームの先鞭をつけたブランドとしての強さをみせた。
「氷結」をぴたりと追うのは、サントリーの「ほろよい」である。「ほろよい」は、認知でこそ3位となったが、店頭接触ほかの5項目で2位、再購入意向では、僅差ながら首位を獲得した。また、サントリーは、低アルコールの「ほろよい」に加え、アルコール度数が8~9%と比較的高い「-196℃」も6項目で5位以内にランクインさせている。
ビール類ではシェアトップながら、RTDの分野ではキリンビールとサントリーの後塵を拝しているアサヒビールが、今年4月に投入した新ブランド「もぎたて」だが、認知や購入経験では、10位以内には入っていないものの、再購入意向では3位に入り、今後の伸長が期待される。
RTDは、伸び悩むアルコール市場のなかでも数少ない成長市場ではあるが、上位2社のサントリーとキリンでシェアの65%を占めている。トップブランドの「氷結」は、一番搾りのストレート(ヴァージンストレート)果汁を使用した、ボトル缶入りの「氷結プレミアム」を投入、「-196℃」と「ほろよい」の2ブランドを擁するリーディングカンパニーのサントリーも今年2月に「-196℃」ブランドに糖質ゼロ、プリン体ゼロの「-196℃極キレ」を発売した。上位2社が激しい競争を繰り広げるRTD市場に、好調が伝えられる「もぎたて」がどこまで食い込むのか。需要の最盛期を迎えたRTD市場から目が離せない。
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【提示29ブランド】
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- 【調査設計】
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:調査期間:2016年7月22日~26日
- 調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
- 有効回収サンプル数:997サンプル
サンプル構成(%)
- 調査期間:調査期間:2016年7月22日~26日