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2016年の野菜飲料市場は、前年比2.2%増、果実飲料も前年並みと、このところ続いていたダウントレンドからの回復傾向がみられます。
今回は、当社が任意に選んだ野菜果実飲料25ブランドについて、「知っている(認知率)」、「飲んだことがある(飲用経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭など(で見たことがある)での接触状況(3ヶ月内店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)飲みたいと思う(今後購入意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。
前回(2016年3月版)の調査では「野菜生活100(カゴメ)」が僅差ながら7項目中6項目で首位を獲得、それを伊藤園の「1日分の野菜」と「充実野菜」が追う、という形だったが、今回はその中から「充実野菜」が頭ひとつ抜けた、という印象だ。「充実野菜」は7項目中、再購入意向を除く6項目で首位を獲得。購入経験と今後の購入意向で、それぞれ2位の「野菜生活100」に4.5ポイント、3.4ポイントなどの差をつけた。
また、前回は上記3ブランドが「3強」状態で、4位以下はどの項目でも大きな差をつけてられていたが、4位以下のグループから「野菜一日これ一本(カゴメ)」が抜け出して、上位3ブランドを猛追している。
再購入意向については、いずれもベースが20人台と小さいものの「GREENS(カゴメ)」「無添加野菜シリーズ(キリン)」「トップバリュ 野菜と果実のジュース」が上位にランクインした。特に「GREENS」は再購入意向が95.0%と極めて高く、今年の春に発売された新アイテム「グリーンスムージー」などにより購入者経験のベースが拡大すれば、「充実野菜」「野菜生活100」「1日分の野菜」の「3強」に食い込む可能性もあるだろう。
野菜果実飲料は、今回、前回の調査とも再購入意向が高い商品が多く、ユーザーのロイヤリティは高い。しかし、購入経験や3ヶ月内以降は全般的に高いとは言い難く、ボリューム的には小さい市場だ。今回、野菜飲料が回復傾向にある理由は、新たなユーザー層の獲得に成功したからとみられている。野菜の効能を前面に打ち出した機能性表示食品やスムージーなどの新たな商品の投入などで、朝に集中していた飲用シーンが、リフレッシュやリラックスなどに拡大したことなどがその要因として挙げられる。これらの商品が、野菜果実飲料を再成長の軌道に導けるのか、今後のゆくえが注目される。
【提示25ブランド】
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- 【調査設計】
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:2017年4月14日~18日
- 調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
- 有効回収サンプル数:1,009サンプル
サンプル構成(%)
- 調査期間:2017年4月14日~18日