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コンビニのカウンターコーヒーに押され、ダウントレンドにあった缶コーヒーですが、2016年には反転、増加に転じています。
今回は、当社が任意に選んだコーヒー飲料29ブランドについて、「知っている(認知率)」、「飲んだことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事を見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)飲みたいと思う(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。
今回の調査では、前回(2016年6月版)と同様に、「BOSS(サントリー)」が7項目中6項目でトップ、それを5~8ポイント程度の差で「ジョージア(日本・コカ・コーラ)」が追うという展開になった。3位は「キリン・ファイア(キリン)」「マウントレーニア(森永乳業)」「ワンダ(アサヒ飲料)」ほかのブランドが混戦模様を演じている。
一方、ユーザーのロイヤリティの指標である再購入意向では、首位が「ウチカフェマイカップドリンク(ローソン)」、2位が「ファミリーマートコレクション(ファミリーマート)」、3位が「セブンプレミアムカフェラテ(セブン&アイ)」となり、トップ3がコンビニのチルドカップのPBが独占した。
また、今年4月に発売された注目の新製品「クラフトボス(サントリー)」は、広告接触で6位、3ヶ月内購入で8位、さらには再購入意向で6位と、8位の「BOSS」や12位の「ジョージア」を上回るなどロングセラーのひしめく市場で健闘している。
コーヒー市場では、ショート缶と呼ばれる従来型の缶コーヒーが減少、デスクで長い時間をかけて少しずつ飲む飲み方に対応したボトル缶の需要が増加している。また、「クラフトボス」はこれまでのイメージを打ち破るペットボトルのコーヒー飲料で、一部商品は品薄になるほどの好評、ミルクティーやフレーバーウォーター、炭酸飲料などコーヒー以外のトライアル顧客の獲得にも貢献した。コーヒー飲料は、各社とも柱商品とみなしており、新容器での製品拡充に注力している。日本コカ・コーラは、「ジョージア コールドブリュー」を、アサヒ飲料は「ワンダ 極」発売した。さらに伊藤園の「タリーズ」は、電子レンジで再加温可能なペットボトルを発売する。直接のライバルであるコンビニのカウンターコーヒーは今後も伸びが予想され、さらにはサードウェーブコーヒー(ブルーボトルコーヒーなどに代表される、煎りたての豆を来店客の目の前でドリップして淹れるコーヒー店)のブームも続いている。厳しい競争環境のなか、新容器で新たな顧客を獲得し、コーヒー飲料市場の伸びを守れるかが注目される。
【提示29ブランド】
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- 【調査設計】
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:2017年8月4日~8日
- 調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
- 有効回収サンプル数:1,023サンプル
サンプル構成(%)
- 調査期間:2017年8月4日~8日