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2018年のビール系飲料の課税出荷数量は前年比2.5%減で、14年連続で減少し、現行統計が始まった1992年以降の過去最低を更新。カテゴリー別でも、ビールが前年比5.2%減、発泡酒が同8.8%減、新ジャンルが同3.7%増で、ビールの構成比は49.2%と半分を割り込んだ。
今回は、当社が任意に選んだビール系飲料39ブランドについて、「知っている(認知率)」「3ヶ月以内に広告をみた(広告接触)」「3ヶ月以内に店頭でみた(店頭接触)」「買って飲んだことがある(購入経験)」「3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」「今後(も)買って飲みたい(購入意向)」「購入経験者ベースの今後の購入意向(再購入意向)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査でも、前回(2018年6月版)と同様に、全項目でアサヒビールの「アサヒ スーパードライ(以下スーパードライ)」が首位を獲得した。「アサヒ スーパードライ」は、認知率(83.3%)や経験率(49.8%)、3ヶ月内購入(24.3%)では、2位以下を10ポイント前後引き離してはいるものの、2位との差は前回(2018年6月版)、前々回(2017年4月版)に比べると小さく、とくに3ヶ月内購入や今後の購入意向、再購入意向などの項目で縮小傾向がみられる。
「スーパードライ」を追うのは、キリンの「キリン 一番搾り(以下一番搾り)」とサントリーの「ザ・プレミアム・モルツ(以下プレミアム・モルツ)」である。今年4月にリニューアルを行ったばかりの「一番搾り」は7項目中6項目で2位だが、そのすべてで3位の「プレミアム・モルツ」との差は5ポイント以内の接戦だ。
また、今回注目したいのは、キリンから昨年3月に発売され、今年1月下旬には1,000万ケースを突破、過去10年間にリリースされた商品のなかでは累計販売数最速を記録した「本麒麟」だ。発売から1年3ヶ月しかたっていないことから、認知と購入経験ではベスト10から外れるものの、3ヶ月内購入で6位、今後の購入意向では8位、再購入意向では新ジャンルのなかでは最も高い4位に食い込んだ。ロングセラーのひしめくビール系飲料のなかで、早くもポジションを確保したといえる。
ビール系飲料の市場はシュリンクを続ける厳しい市場だ。さらには、来年10月には酒税法の改正で新ジャンルの税率は350mL換算で11円上がり、ビールの税率は7円下がる。変化する環境が、ブランド間競争にどのような影響を与えるのかが注目される。
- アサヒ スーパードライ
- アサヒ スーパードライ 瞬冷辛口
- アサヒ ザ・ドリーム
- アサヒ ドライプレミアム 豊穣
- アサヒ グランマイルド
- TOKYO 隅田川ブルーイング
- キリン 一番搾り
- キリン ラガービール
- サントリー ザ・プレミアム・モルツ
- サントリー ザ・モルツ
- 東京クラフト
- サッポロ 生ビール黒ラベル
- サッポロ ヱビスビール
- ヤッホーブルーイング よなよなエール
- 木内酒造 常陸野ネストビール
- アサヒ スタイルフリー<生>
- アサヒ 本生
- キリン 淡麗極上<生>
- キリン 淡麗グリーンラベル
- サッポロ 極ZERO
- アサヒ 極上<キレ味>
- アサヒ クリアアサヒ
- アサヒ クリアアサヒプライムリッチ
- アサヒ クリアセブン
- アサヒ オフ
- キリン のどごし<生>
- キリン のどごしストロング
- キリン 本麒麟
- キリン 濃い味
- サントリー 金麦
- サントリー 金麦ゴールドラガー
- サントリー 頂(いただき)
- サッポロ 麦とホップ
- サッポロ ドラフトワン
- アサヒ グランマイルド (ビール)
- サッポロ ラガーズハイ
- セブンプレミアム ザ・ブリュー
- トップバリュ バーリアル
- クリアモルト (ファミリーマート)
調査期間:2019年5月17日(金)~5月21日(火)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,045サンプル
サンプル構成(%)


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