![](/top/img/ogp/mranking359ec.jpg)
2020年のRTD(Ready to Drink:そのまますぐ飲める缶入りのチューハイやハイボールなどのアルコール飲料)市場は、前年比12%増の2億5,659万ケースと13年連続で拡大を続けている(サントリー)。
今回は、当社が任意に選んだRTD34ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に広告などを見た(広告接触)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って飲んだことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査でも、前回(2021年2月版)と同様、キリンの「キリン 氷結(以下氷結)」が強さを見せた。「氷結」は7項目中、広告接触と再購入意向を除く5項目で首位を獲得した。特に認知は2位の「ほろよい(サントリー)」に11.8ポイント差、購入経験は同じく「ほろよい」に9.0ポイント差をつけ、発売後20年を超えるロングセラーの実力をみせた。
昨年発売10周年を迎えたサントリーの「ほろよい」は、同じく5項目で2位。認知や購入経験では「氷結」に及ばないものの、店頭認知や3ヶ月以内購入や今後の意向では「氷結」に肉薄する。
3位以下には「檸檬堂(日本コカ・コーラ)」や「キリン 氷結ストロング(キリン)」、「-196℃ ストロング・ゼロ(サントリー)」などが入っているが、注目はアサヒビールの「贅沢搾り」だ。前回(2021年2月版)は、購入経験で14位、3ヶ月以内購入で7位、今後の購入意向で8位だったが、今回はそれぞれ9位、4位、4位と上昇、再購入意向では首位を獲得した。
RTDは、コロナ禍の「家飲み」需要に支えられて成長が続いおり、メーカー各社の新商品投入も盛んだ。ブームが続くレモンサワーは、産地や製造方法などこだわりや工夫をこらしたさまざまな商品が登場、活況を呈している。度数的にも一時注目されたストロング系だけでなく、低アルコール帯やスタンダード帯も人気が戻っている。酒類市場のなかでの数少ない成長市場の今後が注目される。
- 注目ランキング
-
- 3ヶ月以内購入
- キリン 氷結(キリン) 21.6%
- ほろよい(サントリー) 19.6%
- 檸檬堂(日本コカ・コーラ) 14.8%
- 贅沢搾り(アサヒビール) 12.2%
- 購入意向
- キリン 氷結(キリン) 15.6%
- ほろよい(サントリー) 12.9%
- 檸檬堂(日本コカ・コーラ) 11.0%
- 贅沢搾り(アサヒビール) 8.4%
- 3ヶ月以内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ![消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ](https://www.jmrlsi.co.jp/trend/mranking/images/mranking-sample.png)
調査概要
提示34ブランド
- 贅沢搾り(アサヒビール)
- THE 檸檬 CRAFT(アサヒビール)
- もぎたてSTRONG(アサヒビール)
- ハイボリー(アサヒビール)
- アサヒ 和がさね酎ハイ(アサヒビール)
- ウィルキンソンRTD(アサヒビール)
- カクテルパートナー(アサヒビール)
- Slat(すらっと)(アサヒビール)
- カルピスサワー(アサヒビール)
- キリン 氷結(キリン)
- キリン 氷結ストロング(キリン)
- キリン 本搾りチューハイ(キリン)
- 麒麟 発酵レモンサワー(キリン)
- キリン 麹レモンサワー(キリン)
- キリン・ザ・ストロング 麒麟特製サワー(キリン)
- -196℃ ストロング・ゼロ(サントリー)
- ほろよい(サントリー)
- サントリー角ハイボール(サントリー)
- サントリーこだわり酒場のレモンサワー(サントリー)
- GREEN1/2(グリーンハーフ)(サントリー)
- 濃いめのレモンサワー(サッポロビール)
- サッポロ男梅サワー(サッポロビール)
- サッポロチューハイ99.99(サッポロビール)
- 檸檬堂(日本コカ・コーラ)
- トポチコ ハードセルツァー(日本コカ・コーラ)
- タカラcan チューハイ(宝酒造)
- タカラ焼酎ハイボール(宝酒造)
- 寶 極上レモンサワー(宝酒造)
- ウメッシュ(チョーヤ梅酒)
- さらりとした梅酒(チョーヤ梅酒)
- ザ・チョーヤ 梅プレッソ(チョーヤ梅酒)
- トップバリュのチューハイ/ハイボール(イオン)
- セブンプレミアムのチューハイ/ハイボール(セブン&アイ)
- みなさまのお墨付きチューハイ/ハイボール(西友)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2022年1月12日(水)~1月19日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,041サンプル
サンプル構成(%)
![](/trend/mranking/face/ranking359-f1.png)
![](/trend/mranking/face/ranking359-f2.png)
参照コンテンツ
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 第126号 酒税改正でどうなる!?家呑みカテゴリー間競争
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 特別編 新型コロナウイルスのインパクト!コロナは購買行動にどのような影響を与えた!?
- 戦略ケース 地道にファンを増やし続けるキリン「本搾り」のブランド育成(2021年)
- 戦略ケース ぶれない基軸で何度も危機を乗り越える チョーヤの成長戦略(2020年)
- MNEXT ブランドのロングセラー化の鍵は「うまいマンネリ」づくり―市場溶解期のブランド再構築(2017年)
おすすめ新着記事
![成長市場を探せ 高成長続ける音楽配信、まだまだ伸び代も(2025年)](https://www.jmrlsi.co.jp/inc/seicho077.jpg)
成長市場を探せ 高成長続ける音楽配信、まだまだ伸び代も(2025年)
音楽配信が伸びている。成長率は4年連続2桁増、10年で約2.7倍に成長した。けん引するのはストリーミングだ。高い伸び率で音楽配信は音楽市場全体の3割を占めるまでになったが、世界的に見れば配信比率は67%まで高まっており、日本の音楽配信にはまだ伸び代があるといえる。
![消費者調査データ チョコレート 首位「明治チョコレート」は変わらずも、PBのリピート意向高まる](https://www.jmrlsi.co.jp/inc/mranking420ecs.jpg)
消費者調査データ チョコレート 首位「明治チョコレート」は変わらずも、PBのリピート意向高まる
調査結果をみると、「明治チョコレート」が複数項目で首位を獲得、強さをみせたものの、「カカオショック」とまでいわれる原材料価格の高騰などによる相次ぐ値上げを背景に、再購入意向ではPBが上位に食い込んだ。
![「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 管理職は筋トレ率2倍! 20〜30代の美容・健康意識がプロテイン市場をけん引](https://www.jmrlsi.co.jp/inc/f-monthly-168s.jpg)
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 管理職は筋トレ率2倍! 20〜30代の美容・健康意識がプロテイン市場をけん引
健康意識の高まりや筋トレブームなどを背景に、プロテイン関連市場が成長しており、高たんぱくをうたうお菓子や、レトルト食品なども目にするようになった。今回は、プロテイン食品をどのような人が利用しているのかについて調査した。
![J-marketingをもっと活用するために](https://www.jmrlsi.co.jp/img/info/info-0.gif)
![無料で読める豊富なコンテンツ](https://www.jmrlsi.co.jp/img/info/info-1.png)
![プレミアム会員サービス](https://www.jmrlsi.co.jp/img/info/info-2.png)
![戦略ケースの教科書Online](https://www.jmrlsi.co.jp/img/info/info-3.png)