2021年の清涼飲料水の生産量は3年ぶりに増加に転じ、炭酸飲料も生産量で前年比101.9%、生産者販売金額は同104.9%と、販売金額で飲料全体を上回った(全国清涼飲料連合会)。
今回は、当社が任意に選んだ炭酸飲料32ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・キャンペーンなどを見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買って飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査でも、前回(2021年7月版)と同様、再購入意向以外の6項目で「コカ・コーラ(コカ・コーラシステム)」が首位を独走した。2位との差は、認知で12.0ポイント、広告接触で14.8ポイント、店頭接触で19.3ポイント、購入経験で10.6ポイント、3ヶ月以内購入で7.2ポイント、今後の意向で9.7ポイント。広告接触はダブルスコアとなっている。
2位は、認知から購入経験までは「ファンタ(コカ・コーラシステム)が、3ヶ月内購入は「ウィルキンソン タンサン(アサヒ飲料)」、今後の購入意向は「三ツ矢サイダー(アサヒ飲料)」が獲得した。前回(2021年7月版)に比べ、「NiziU」を広告に起用した「ファンタ」が順位を上げた項目が目立つが、3ヶ月以内購入と今後の購入意向は同様である。
再購入意向については、前回(2021年7月版)からブランドの入れ替わりはあるものの、1位から4位は無糖炭酸水またはフレーバー炭酸水が占めた。首位は「アイシー・スパーク from カナダドライ(コカ・コーラシステム)」だ。広告接触でも13位に入り、購入経験は4.5%の27位だが3ヶ月以内購入は2.6%の21位。昨年5月に発売された新製品で、ロングセラーがひしめく炭酸飲料の市場で健闘しているといえる。同じく無糖の炭酸水・フレーバー炭酸水の「ウィルキンソン タンサン」も前回の6位から4位に順位を上げた。
炭酸飲料の成長をけん引している炭酸水やフレーバー炭酸水だが、伸長の背景にはコロナ禍があるといわれている。行動制限や在宅時間の増加で増えた「家飲み」の際の割り材や、「コロナ太り」やストレス解消ニーズに、無糖で刺激の強い炭酸水がフィットしたからだ。メーカー各社も刺激の強い強炭酸や、環境に配慮したラベルレス製品などでイエナカ需要に対応している。続くコロナ禍でも根強い人気を誇る炭酸飲料市場の今後が注目される。
- 注目ランキング
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- 3ヶ月以内購入
- コカ・コーラ(コカ・コーラシステム) 21.8%
- ウィルキンソン タンサン(アサヒ飲料) 14.6%
- コカ・コーラ ゼロ(コカ・コーラシステム) 11.8%
- 再購入意向
- アイシー・スパーク from カナダドライ(コカ・コーラシステム) 66.0%
- みなさまのお墨付き 強炭酸水(西友) 63.6%
- おいしい炭酸水(ポッカサッポロ) 61.5%
- 3ヶ月以内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ調査概要
提示32ブランド
- コカ・コーラ(コカ・コーラシステム)
- コカ・コーラ ゼロ(コカ・コーラシステム)
- コカ・コーラ プラス(コカ・コーラシステム)
- コカ・コーラ ゼロカフェイン(コカ・コーラシステム)
- ファンタ(コカ・コーラシステム)
- スプライト(コカ・コーラシステム)
- カナダドライ(コカ・コーラシステム)
- アイシー・スパーク from カナダドライ(コカ・コーラシステム)
- ペプシコーラ(サントリー)
- ペプシ<生>(サントリー)
- ペプシスペシャルゼロ(サントリー)
- オランジーナ(サントリー)
- C.C.レモン(サントリー)
- デカビタC(サントリー)
- 天然水スパークリング(サントリー)
- サントリー天然水 サイダー(サントリー)
- キリンメッツ 超刺激クリア(キリンビバレッジ)
- キリンメッツプラス(キリンビバレッジ)
- メッツ コーラ(キリンビバレッジ)
- キリンレモン(キリンビバレッジ)
- 三ツ矢サイダー(アサヒ飲料)
- 三ツ矢サイダーW(アサヒ飲料)
- ウィルキンソン タンサン(アサヒ飲料)
- アサヒ ドデカミン(アサヒ飲料)
- カルピスソーダ(アサヒ飲料)
- キレートレモン(ポッカサッポロ)
- おいしい炭酸水(ポッカサッポロ)
- がぶ飲みソーダ(ポッカサッポロ)
- フルーティス スパークリング(ミツカン)
- セブンプレミアム 強炭酸水
- トップバリュ炭酸水
- みなさまのお墨付き 強炭酸水(西友)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2022年6月17日(金)~6月22日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,048サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
- 企画に使えるデータ・事実 成長市場を探せ 衣料用液体洗剤(2020年版)
- 戦略ケース 増えるコインランドリーと減少するクリーニング店~変化する市場への対応から需要創造へ~(2017年)
- 戦略ケース 「花王」 × 「P&G」 取引条件透明化で値下げ圧力克服(2007年)
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