2020年、コロナ禍で2桁減となった紅茶飲料の市場は、2021年も販売金額で100.6%と横ばい、コロナ前水準への回復はならなかった(全国清涼飲料連合会)。
今回は、当社が任意に選んだ紅茶飲料23ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・キャンペーンなどを見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買って飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査でも、前回(2021年8月版)と同様に「午後の紅茶(キリン)」が、再購入意向を除く6項目で首位を獲得した。認知率は85.3%と高く、購入経験も6割に迫る。3ヶ月以内購入も2割を超えており、今後の購入意向は34.9%と2位以下を引き離し、トップブランドらしい強さを示した。サブブランドにあたる「午後の紅茶 おいしい無糖(キリン)」も、購入意向は3割超えで2位、3ヶ月以内購入、今後の購入意向ともに2位を獲得するなど上位に入っている。「午後ティ―」ブランドのけん引役のひとつといえるだろう。
もうひとつのビッグブランド「紅茶花伝(コカ・コーラシステム)」も3ヶ月以内購入や今後の購入意向は、ほぼ前回(2021年8月版)と同じ水準と、堅調だ。
一方、前回(2021年8月版)再購入意向で上位に多くランクインしたクラフト系紅茶飲料は、順位を落としている。「紅茶花伝 クラフティー(コカ・コーラシステム)」は、前回73.9%の2位から、今回は60.2%の7位に。「クラフトボスTEA(サントリー)」も65.9%の7位から54.0%の12位に落としている。3位だった「午後の紅茶 ザ・マイスターズ(キリン)」は終売となった。
コロナ禍で清涼飲料市場には大きな変動があった。外出機会が減り在宅時間が増えたことから、パーソナルサイズの飲料は減少し、大容量にシフト。パーソナルサイズが主流のクラフト系人気の陰りも、その影響と考えられる。一方で、健康志向が強まり、無糖飲料の人気が高まっている。紅茶飲料全体がほぼ前年並みなのに対して、無糖紅茶飲料は前年比3.2%増と好調だ。メーカー各社も無糖や微糖に注力、キリンは「午後の紅茶 おいしい無糖」に加え、低カロリーの微糖なども揃えた。アサヒ飲料は「和紅茶 無糖ストレート」を発売、好調が伝えられる。今回の調査の再購入意向でも63.6%で5位となっている。無糖ストレートという新たなけん引役を得た紅茶飲料市場の今後が注目される。
- 注目ランキング
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- 3ヶ月以内購入
- 午後の紅茶(キリン) 21.6%
- 午後の紅茶 おいしい無糖(キリン) 15.6%
- 紅茶花伝(コカ・コーラシステム) 9.5%
- 再購入意向
- セブンプレミアムの紅茶飲料(セブン&アイ) 84.0%
- ファミリーマート アールグレイティ(ファミリーマート) 75.0%
- 午後の紅茶 おいしい無糖(キリン) 71.7%
- 3ヶ月以内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ調査概要
提示23ブランド
- 午後の紅茶(キリン)
- 午後の紅茶 おいしい無糖(キリン)
- 午後の紅茶 リフレッシュオレンジティー(キリン)
- 午後の紅茶 エスプレッソティー(キリン)
- 紅茶花伝(コカ・コーラシステム)
- 紅茶花伝 クラフティー(コカ・コーラシステム)
- リプトン 白の贅沢(サントリー)
- クラフトボスTEA(サントリー)
- アサヒ ロイヤルミルクティー(アサヒ飲料)
- 和紅茶 無糖ストレート(アサヒ飲料)
- かごしま知覧紅茶 無糖(ポッカサッポロ フード&ビバレッジ)
- カフェ・ド・クリエ(ポッカサッポロ フード&ビバレッジ)
- TEAs' TEA(ティーズティー)(伊藤園)
- 紅茶の時間(UCC 上島珈琲)
- パラダイスティー(UCC 上島珈琲)
- シンビーノ ジャワティストレー ト(大塚食品)
- 紅茶姫(サンガリア)
- リプトンのチルド紅茶飲料(森永乳業)
- トップバリュ すっきりテイストティ(イオン)
- セブンプレミアムの紅茶飲料(セブン&アイ)
- ローソンオリジナルの紅茶飲料(ローソン)
- みなさまのお墨付きの紅茶飲料(西友)
- ファミリーマート アールグレイティ(ファミリーマート)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2022年7月8日(金)~7月13日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,058サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
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