半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2023年03月13日

消費者調査データ No.383
ノンアルコール飲料(2023年3月版)
首位「ドライゼロ」、存在感増す新カテゴリー



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 2021年のノンアルコール飲料市場は前年比15%増の万4,171万ケースと7年連続で拡大を続け、過去最高と推定される。2022年も引き続き拡大し、同4%増の拡大が見込まれている(サントリー「ノンアルコール飲料レポート2022」)。

 今回は、当社が任意に選んだノンアルコール飲料(微アルコール飲料含む)23ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って飲んだことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回の調査では、「アサヒ ドライゼロ(アサヒビール)」が再購入意向以外の5項目で首位、再購入意向で2位と高い支持を得た。前回(2022年月3版)では、首位は3ヶ月以内購入のみだったのに比べ、上昇が目立つ。とはいえ、購入経験や3ヶ月以内購入、購入意向などの項目では2位の「オールフリー(サントリー)」との差は5ポイント以内の接戦となっている。

 2位は「オールフリー」、それに続くのは「のんある気分(サントリー)」「キリン零ICHI(ゼロイチ)(キリン)」だ。いずれも前回(2022年月3版)上位のブランドで、それぞれの差は小さい。

 また、アルコール度数0.5%のビールテイスト飲料で、微アルコール飲料カテゴリーの「ビアリー(アサヒビール)」は、認知で9位、3ヶ月以内購入は同率4位、購入意向は5位、再購入意向で3位と、既存のノンアルコール飲料の一角に食い込んでいる。昨年1月発売のワインテイスト飲料「ノンアルでワインの休日(サントリー)」も、認知は14位にとどまるも、3ヶ月以内購入では9位、再購入意向では4位に食い込んだ。再購入意向の首位は梅酒テイストの「まるで梅酒なノンアルコール(サントリー)」だ。21年のノンアルコール飲料市場はビールテイスト飲料が4分の3程度を占めていたが、微アルコール飲料やワインテイストなど新しいカテゴリーのブランドがリピーターを獲得している。

 ノンアルコール飲料の市場はビール系飲料やRTDなどに比べるとまだまだ小さく、今回の調査でもいずれかのブランドを飲んだことのある人は3割程度だ。しかし、コロナ禍でいっそう高まった健康志向を背景に市場は拡大を続けており、なかでもRTDテイストの拡大が目立つ(サントリー発表)。メーカー各社もノンアルコール飲料に注力しており、チューハイテイストやワインテイストなどラインナップを拡大、この春も様々な新製品の発売やプロモーションが予定されている。拡大する市場をリードする商品やトレンドの誕生が期待される。


注目ランキング
  • 3ヶ月以内購入
    1. アサヒ ドライゼロ(アサヒビール)   8.7%
    2. オールフリー(サントリー)      4.7%
    3. のんある気分(サントリー)      3.6%
  • 再購入意向
    1. まるで梅酒なノンアルコール(サントリー)  71.4%
    2. アサヒ ドライゼロ(アサヒビール)      68.4%
    3. ビアリー(アサヒビール)          67.3%

ログインしてグラフを見る

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。



詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示23ブランド

  • アサヒ ドライゼロ(アサヒビール)
  • アサヒ ドライゼロ フリー(アサヒビール)
  • アサヒ ヘルシースタイル(アサヒビール)
  • キリン グリーンズフリー(キリン)
  • キリンカラダフリー(キリン)
  • キリン零ICHI(ゼロイチ)(キリン)
  • キリンパーフェクトフリー(キリン)
  • オールフリー(サントリー)
  • サッポロ プレミアムアルコールフリー(サッポロビール)
  • バーリアル3つのフリー(イオン)
  • スタイルバランス(アサヒビール)
  • ゼロハイ氷零(キリン)
  • モクバル(キリン)
  • のんある気分(サントリー)
  • のんある晩酌(サントリー)
  • サッポロ 国産レモンの檸檬サワーテイスト(サッポロビール)
  • 酔わないウメッシュ(チョーヤ梅酒)
  • まるで梅酒なノンアルコール(サントリー)
  • メルシャン スパークリングアルコールゼロ(メルシャン)
  • ノンアルでワインの休日(サントリー)
  • ビアリー(アサヒビール)
  • ハイボリー(アサヒビール)
  • ザ・ドラフティ(サッポロビール)


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2023年01月27日(金)~02月06日(月)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,086サンプル
サンプル構成(%)






参照コンテンツ


おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


お知らせ

2024.12.19

JMR生活総合研究所 年末年始の営業のお知らせ

新着記事

2024.12.27

24年11月の「ファーストフード売上高」は45ヶ月連続のプラスに

2024.12.27

24年11月の「ファミリーレストラン売上高」は33ヶ月連続プラス

2024.12.27

消費からみた景気指標 24年10月は4項目が改善

2024.12.26

提言論文 消費者が示すサービスブランドの価値実現率-価値伝達なしの生存はない

2024.12.25

24年11月の「全国百貨店売上高」はふたたびプラスに インバウンドや冬物衣料が好調

2024.12.25

24年11月の「チェーンストア売上高」は既存店で2ヶ月ぶりのプラスに

2024.12.24

24年11月の「コンビニエンスストア売上高」は12ヶ月連続のプラスに

2024.12.23

MNEXT 価値と欲望の充当関係とは何か-市民社会の基本原理

2024.12.23

企業活動分析 BYDの23年12月期はEV・PHV好調で大幅な増収増益を達成

2024.12.20

消費者調査データ No.418 サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも

2024.12.19

24年10月の「商業動態統計調査」は7ヶ月連続のプラス

2024.12.19

24年10月の「広告売上高」は、6ヶ月連続のプラス

2024.12.19

24年10月の「旅行業者取扱高」は19年比で83%に

2024.12.18

提言論文 「価値スタイル」で選ばれるブランド・チャネル・メディア

2024.12.18

24年11月の「景気の先行き判断」は3ヶ月連続の50ポイント割れに

2024.12.18

24年11月の「景気の現状判断」は9ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.12.17

24年10月の「現金給与総額」は34ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

週間アクセスランキング

1位 2024.12.18

提言論文 「価値スタイル」で選ばれるブランド・チャネル・メディア

2位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

3位 2024.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2024年5月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン

4位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

5位 2024.12.16

企業活動分析 SGHDの24年3月期はロジスティクス事業不振で2期連続の減収減益

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area