2023年の茶飲料の販売金額は9,338億円で前年比112.2%と2年連続のプラスとなったが、生産量は同98.8%で3年ぶりのマイナスとなった(全国清涼飲料連合会)。
今回は、当社が任意に選んだ無糖の茶飲料24ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って飲んだことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って飲んだ(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)飲みたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
調査結果を見ると、前回(2023年9月版)同様「お~いお茶(伊藤園)」が全項目で首位を獲得した。「お~いお茶」は、認知率で9割超え、購入経験は全体の3分の2、3ヶ月内購入でも3分の1に及ぶ。今後の購入意向は半数弱、再購入意向は、唯一6割を超えた。2位以下との差をみても、購入経験、3ヶ月内購入、今後の購入意向では10ポイント以上の差となり、まさに独走状態だ。
「お~いお茶」を追う2位グループには、「キリン生茶(キリン)」、「綾鷹(コカ・コーラシステム)」、「サントリー緑茶 伊右衛門(サントリー)」がつけている。各項目で順位を入れ替えながらも、それぞれの差は5ポイント未満という激戦だ。首位から4位までは緑茶が占めており、茶飲料の中でも、緑茶飲料のボリュームの大きさがうかがえる。
再購入意向をみると、首位はやはり「お~いお茶」で、緑茶の3ブランドも上位に入っているが、トップ10内には「健康ミネラルむぎ茶(伊藤園)」の2位をはじめとして、「やかんの麦茶 from爽健美茶(コカ・コーラシステム)」、「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶(サントリー)」など麦茶ブランドが3点、ランクインしている。リピート意向の高いユーザーが、順調に拡大する麦茶市場を支えているといえる。
2023年夏は、記録的な猛暑で、止渇性に優れ、熱中症対策飲料としても周知のすすむ麦茶飲料が好調だった。メーカー各社は、引き続き麦茶飲料に注力すると同時に、ボリューム的に大きな緑茶飲料の活性化を図り、リニューアルなども相次ぐ。2024年の夏も猛暑日が続き、9月も残暑が続く予報が出ている。高止まりする健康志向も相まって、拡大が期待される茶飲料市場の今後の動向が注目される。
- 注目ランキング
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- 3ヶ月内購入
- お~いお茶 緑茶(伊藤園) 35.9%
- 綾鷹(コカ・コーラシステム) 24.5%
- サントリー緑茶 伊右衛門(サントリー) 24.1%
- キリン生茶(キリン) 21.8%
- 再購入意向
- お~いお茶 緑茶(伊藤園) 66.0%
- サントリー緑茶 伊右衛門(サントリー) 59.1%
- 健康ミネラルむぎ茶(伊藤園) 58.8%
- 3ヶ月内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ調査概要
提示24ブランド
- お~いお茶 緑茶(伊藤園)
- キリン生茶(キリン)
- サントリー緑茶 伊右衛門(サントリー)
- 綾鷹(コカ・コーラシステム)
- 颯(アサヒ飲料)
- ヘルシア緑茶(花王)
- 一(はじめ)緑茶(セブン&アイ)
- リラックマの緑茶(ダイドードリンコ)
- 玉露入りお茶(ポッカサッポロ フード&ビバレッジ)
- セブンプレミアム緑茶(セブン&アイ)
- ファミマル にごりの旨み 緑茶(ファミリーマート)
- ローソンオリジナル 緑茶(ローソン)
- トップバリュ緑茶(イオン)
- みなさまのお墨付き緑茶(西友)
- GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶(サントリー)
- 健康ミネラルむぎ茶(伊藤園)
- 爽健美茶 健康素材の麦茶(コカ・コーラシステム)
- キリン 香ばし麦茶(キリン)
- やかんの麦茶 from爽健美茶(コカ・コーラシステム)
- アサヒ十六茶 麦茶(アサヒ飲料)
- サントリーウーロン茶(サントリー)
- 伊藤園ウーロン茶(伊藤園)
- アサヒ十六茶(アサヒ飲料)
- 爽健美茶(コカ・コーラシステム)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2024年7月26日(金)~7月30日(火)
調査対象者:インターネットモニター 20歳~69歳 全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,170サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
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