半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2021年03月18日

消費者調査データ No.337
入浴剤(2021年3月版)
コロナ下で伸びる花王「バブ」



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 2019年の入浴剤市場は前年比約8%増の437億円と、好調が続いている(金額ベース、週刊粧業調べ)。

 今回は、当社が任意に選んだ入浴剤29ブランドについて、「知っている(認知)」、「3ヶ月以内に広告などを見た(広告接触)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って使ったことがある(購入経験)」、「最近3ヶ月以内に買って使った(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)使いたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回の調査では、花王の「バブ」が再購入意向を除く6項目で首位を獲得した。前回(2020年3月版)前々回(2018年12月版)までは「バブ」と「バスクリン(バスクリン)」が複数の項目で首位を競っていたが、今回は「バブ」が大きく伸び、「バスクリン」以下を引き離した。

        20年3月    21年3月      差

【バブ】

  • 購入経験   35.5%     46.3%    +10.8ポイント
  • 3ヶ月内購入  13.0%     19.8%     +6.8ポイント
  • 今後の意向  22.2%     31.4%     +9.2ポイント

 一方、バスクリンは微減傾向で、前回(2020年3月版)は「バブ」との差が3ヶ月内購入で3.9ポイントだったものが、今回は14.0ポイント差に、今後の意向も前回の5.7ポイント差から16.7ポイント差に拡大した。

 入浴剤はコロナ下で伸びた市場のひとつで、2020年は2桁成長との推計もある。外出自粛で、サウナや温泉を避けて自宅でのリフレッシュニーズ、免疫力アップを目的とした「温活」ニーズなどが成長を支えたとみられている。コロナ禍で高まった健康志向や清潔意識も追い風となった。特に人気が高まったのが、炭酸ガスタイプの入浴剤だ。今回のランキングでも、再購入意向の上位10ブランドのうち8ブランドが炭酸ガスタイプだ。メーカー各社も、温浴効果だけでなく、春夏向けのクールタイプの拡充や、保湿効果、水道水に含まれる塩素の除去機能などさまざまな機能を打ち出しており、成長が期待される市場だけに競争はさらに激化しそうだ。


注目ランキング
  • 3ヶ月以内購入
    1. バブ(花王)        19.8%
    2. バスクリン(バスクリン)   5.8%
    3. きき湯(バスクリン)     5.2%
  • 今後の意向
    1. バブ(花王)        31.4%
    2. バスクリン(バスクリン)  14.7%
    3. 日本の名湯(バスクリン)  11.5%

ログインしてグラフを見る

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。



詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示29ブランド

  • バブ(花王)
  • バブ メディキュア(花王)
  • バブ エピュール(花王)
  • エモリカ(花王)
  • ビオレu(花王)
  • キュレル(花王)
  • バスクリン(バスクリン)
  • バスクリン フレグランススタイル(バスクリン)
  • バスクリン ピュアスキン(バスクリン)
  • バスクリン 薬湯(バスクリン)
  • 大人のバスクリン(バスクリン)
  • 日本の名湯(バスクリン)
  • ソフレ(バスクリン)
  • きき湯(バスクリン)
  • きき湯 FINEHEAT(バスクリン)
  • バスロマン(アース製薬)
  • ウルモア(アース製薬)
  • 温素(アース製薬)
  • 温泡(アース製薬)
  • 旅の宿(クラシエ)
  • HERSバスラボ(白元アース)
  • いい湯旅立ち(白元アース)
  • ミノン薬用保湿入浴剤(第一三共ヘルスケア)
  • クナイプ(クナイプ)
  • クナイプ バスミルク(クナイプ)
  • アトピタ 薬用保湿入浴剤(丹平製薬)
  • 湯宿めぐり(ライオンケミカル)
  • matsukiyo 薬用入浴剤(マツモトキヨシ)
  • トップバリュ薬用入浴剤(イオン)


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2021年2月5日(金)~2月10日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,007サンプル
サンプル構成(%)






特集:コロナ禍の消費を読む


おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


お知らせ

2024.12.19

JMR生活総合研究所 年末年始の営業のお知らせ

新着記事

2024.12.20

消費者調査データ No.418 サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも

2024.12.19

24年10月の「商業動態統計調査」は7ヶ月連続のプラス

2024.12.19

24年10月の「広告売上高」は、6ヶ月連続のプラス

2024.12.19

24年10月の「旅行業者取扱高」は19年比で83%に

2024.12.18

提言論文 「価値スタイル」で選ばれるブランド・チャネル・メディア

2024.12.18

24年11月の「景気の先行き判断」は3ヶ月連続の50ポイント割れに

2024.12.18

24年11月の「景気の現状判断」は9ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.12.17

24年10月の「現金給与総額」は34ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.12.16

企業活動分析 SGHDの24年3月期はロジスティクス事業不振で2期連続の減収減益

2024.12.16

企業活動分析 ヤマトHDの24年3月期はコスト削減追いつかず3期連続減益

2024.12.13

成長市場を探せ コロナ禍の壊滅的状況からV字回復、売上過去最高のテーマパーク(2024年)

2024.12.12

24年10月の「家計収入」は再びプラスに

2024.12.12

24年10月の「消費支出」は6ヶ月連続のマイナスに

2024.12.11

提言論文 価値スタイルによる生活の再編と収斂

2024.12.10

24年10月は「有効求人倍率」は改善、「完全失業率」は悪化

2024.12.09

企業活動分析 江崎グリコ株式会社 23年12月期は国内外での売上増などで増収増益達成

2024.12.09

企業活動分析 日清食品ホールディングス株式会社 24年3月期は価格改定浸透で増収、過去最高益達成

 

2024.12.06

消費者調査 2024年 印象に残ったもの 「大谷選手」「50-50」、選挙も五輪も超えてホームラン!

2024.12.05

24年11月の「乗用車販売台数」は3ヶ月ぶりのマイナス

週間アクセスランキング

1位 2024.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2024年5月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン

2位 2024.04.05

消費者調査データ ノンアルコール飲料(2024年4月版) 首位は「ドライゼロ」、追う「オールフリー」「のんある気分」

3位 2024.12.04

提言論文 本格消費回復への転換-価値集団の影響力拡大

4位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

5位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area