日焼け止めと日焼け用化粧品を含むサンケア関連市場は、インバウンド需要などに支えられて順調に推移してきたが、コロナ禍で2020年は販売金額ベースで2割の縮小、21年、22年ともマイナス成長と、大きな打撃を受けた。しかし23年は前年比で2桁成長、19年比でコロナ前の水準に近付いた(経済産業省「生産動態統計」日焼け止め及び日焼け用化粧品 出荷金額、年間補正前、23年は各月速報の足し上げ)。
今回は、当社が任意に選んだ日焼け止め24ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って使ったことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って使った(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)使いたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
調査結果を見ると、「ビオレUV日焼け止め(以下ビオレUV)(花王)」が認知と再購入意向以外の4項目で首位を獲得した。しかし、いずれの項目でも2位以下との差は僅かで、店頭接触で3ポイント差、他は3ポイント未満だ。前回(2023年6月版)5ポイント強の差があった3ヶ月内購入も、今回は1.4ポイント差とほぼ横並び状態だ。
「ビオレUV」以外の上位ブランドは、同じく花王の「ニベアUV日焼け止め(以下ニベアUV)」、資生堂の「アネッサ日焼け止め(以下アネッサ)」で、これらの上位グループは、店頭接触や購入経験で4位以下に5ポイント程度の差をつけてトップグループを形成している。
再購入意向をみると、首位は「ニベアメンUV日焼け止め(以下ニベアメンUV)(花王)」で、母数は少ないながら75.5%という高い意向率となっている。「ニベアメンUV」は、今回の3ヶ月内購入で5位、前回(2023年6月版)調査でも再購入意向4位で男性への日焼け止めの浸透がうかがえる結果となった。
回復の続く日焼け止め市場だが、足元の4月も前年同月比で12.6%増(経済産業省「生産動態統計」4月速報・生産数量)と伸びが著しい。2024年は人流の回復、インバウンドの増加、猛暑の予報などに加え、サンケア意識の高まりなどから需要は高いとみられている。メーカー各社も、人気のトーンアップに加え、ウォータープルーフなどの機能面や、パウダータイプ、スプレータイプなど新規性のある剤型、フレグランス付きなど多彩な新製品で需要の取り込みを図っている。日焼け止め市場に今年も「熱い」夏の到来が予想される。p>
- 注目ランキング
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- 3ヶ月内購入
- ビオレUV 日焼け止め(花王) 6.9%
- ニベアUV 日焼け止め(花王) 5.5%
- アネッサ 日焼け止め(資生堂) 3.5%
- 再購入意向
- ニベアメン UV日焼け止め(花王) 75.5%
- ニベアUV 日焼け止め(花王) 63.8%
- スキンアクアトーンアップ 日焼け止め (ロート製薬) 63.5%
- ビオレUV 日焼け止め(花王) 62.5%
- 3ヶ月内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ調査概要
提示24ブランド
- ビオレUV 日焼け止め(花王)
- キュレルUV 日焼け止め(花王)
- ニベアUV日焼け止め(花王)
- ニベアメンUV日焼け止め(花王)
- アリィー日焼け止め(カネボウ化粧品)
- アネッサ日焼け止め(資生堂)
- SHISEIDOサンケアの日焼け止め(資生堂)
- アクアレーベル日焼け止め(資生堂)
- コーセーサンカット パーフェクトUV(コーセー)
- 雪肌精日焼け止め(コーセー)
- オルビス日焼け止め
- DHC 日焼け止め
- ちふれ日焼け止め
- ファンケル日焼け止め
- メンソレータムサンプレイ日焼け止め(ロート製薬)
- スキンアクアトーンアップ日焼け止め(ロート製薬)
- スキンアクアモイスチャージェル日焼け止め(ロート製薬)
- サンキラー日焼け止め(伊勢半)
- マミー UV 日焼け止め(伊勢半)
- コパトーン日焼け止め(大正製薬)
- 近江兄弟社MKB 日焼け止め(近江兄弟社)
- ラロッシュポゼの日焼け止め
- トップバリュの日焼け止め
- 無印良品の日焼け止め
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2024年4月26日(金)~4月29日(月)
調査対象者:インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,011サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
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