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公開日:2024年11月28日

消費者調査データ No.417
シャンプー(2024年11月版)
「ラックス」と「パンテーン」、激しい首位争い



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 2023年のシャンプー市場は国内の出販売数量が前年比84.3%、出荷金額が同93.4%となった(経済産業省「生産動態統計調査」)。

 今回は、当社が任意に選んだシャンプー24ブランドについて、「知っている(認知率)」、最近3ヶ月以内に「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「買って使ったことがある(経験率)」、「3ヶ月以内に買って使った(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買って使いたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 調査結果を見ると、前回(2023年12月版)と同様、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。認知では1.9ポイント差で「パンテーン」、店頭接触、購入経験、3ヶ月内購入、購入意向では、「ラックス」が首位だが、その差はすべて1ポイント未満と極めて小さい。

 トップ2を追うのは「メリット(花王)」だ。再購入意向を除く5項目で3位、購入経験や3ヶ月内購入、今後の購入意向では5ポイント差以内に迫っている。4位以下には、同じく花王の「エッセンシャルダメージケア」や「サクセス薬用シャンプー」、「h&s(P&G)」などのロングセラーブランドがひしめいている。

 再購入意向の首位は「サクセス薬用シャンプー」で、唯一5割を超えている。育毛剤などを浸透しやすくするというのが訴求ポイントだ。同3位の「ボタニスト(I-ne)」は、植物由来の成分配合を訴求したブランドで、認知で11位、購入経験で10位だが、再購入意向は5割に近い。7位の「ディアボーテHIMAWARI(クラシエ)」は、ひまわりオイル配合をうたい、8位の「ダイアン パーフェクトビューティ(ダイアン)」はオーガニックアルガンオイル配合が訴求ポイントだ。特徴ある成分や機能が固定ファンを生んでいるといえるだろう。

 コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。

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30年の長いトンネルを抜けて、そこは「灼熱の真冬」だった。2024年の消費は、経済史において消費転換の年だったと明記されるかもしれない。


注目ランキング
  • 3ヶ月内購入
    1. ラックス(ユニリーバ)  12.5%
    2. パンテーン(P&G)     12.1%
    3. メリット(花王)     9.2%
  • 再購入意向
    1. サクセス薬用シャンプー(花王)  53.7%
    2. ラックス(ユニリーバ)      48.4%
    3. ボタニスト(I-ne)        47.6%
    4. パンテーン(P&G)        47.0%

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詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示24ブランド

  • h&s (P&G)
  • パンテーン(P&G)
  • ラックス(ユニリーバ)
  • ダヴ(ユニリーバ)
  • モッズヘア(ユニリーバ)
  • アジエンス(花王)
  • エッセンシャルダメージケア(花王)
  • セグレタ(花王)
  • メリット(花王)
  • サクセス薬用シャンプー(花王)
  • オクト(ライオン)
  • TSUBAKI (ファイントゥデイ)
  • マシェリ(ファイントゥデイ)
  • いち髪(クラシエ)
  • ディアボーテHIMAWARI(クラシエ)
  • サロンスタイル(コーセーコスメポート)
  • サンスタートニックシャンプー(サンスター)
  • スカルプD (アンファー)
  • ダイアン パーフェクトビューティ(ダイアン)
  • ボタニスト(I-ne)
  • レヴール(ジャパンゲートウェイ)
  • & ハニー モイストシャンプー(&honey)
  • エイトザタラソ(ステラシード)
  • ハニープラス(レイナチュラル)


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年9月27日(金)~9月30日(月)
調査対象者:インターネットモニター 20歳~69歳 全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,012サンプル
サンプル構成(%)




参照コンテンツ


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