ファンデーション(2007年版) | ||
DHC、マキアージュ、SK-II 混戦模様の市場を制するのは? | ||
詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(LZH形式・有料会員サービス) |
今回のランキングのテーマであるファンデーションは、女性の必須アイテムとして化粧品各社の注力アイテムとして、価格帯、販売チャネル、機能・効果も実に多彩な商品が発売されています。 ファンデーションの訴求の目立つ季節である初夏に、数あるブランドのなかから任意に選んだ40ブランドについて、当社のインターネットモニターに行った調査結果を、ランキング形式でお届けします。 ファンデーションについては、「知っている」「使ったことがある」「現在主に使っている」「今後(も)使いたい」「使ったことのある人ベース、今後(も)使いたい」の5点のランキングを掲載しているが、いずれも飛び抜けた支持を集めたブランドはなく、しかもランキングごとに激しく順位が入れ替わる結果となった。混戦、分散型の市場といえるかもしれない。 混戦の市場の切り口のひとつとして、価格帯に注目してみてみよう。 まず、「知っている」ブランドでは、70%以上の認知率のあった6ブランド中、4ブランドを、「使ったことがある」ブランドでは、使用経験率15%以上の8ブランド中6ブランドを中価格帯(税込み価格2,625円~5,250円未満 詳細は図表末を参照)のブランドが占めた。 一方、「現在使っている」では、5%以上の使用者のいるブランド5ブランドのうち、3ブランドは普及価格帯(税込み価格2,625円未満)である。 「使ったことのある人ベース、今後(も)使いたい」では、50%以上の4ブランドを、中価格帯のブランドとプレミアム価格帯(税込み価格5,250円以上)が分けた。 知名度や使用経験では、中価格帯のブランドが強みを発揮し、実際の使用では、普及価格帯のブランドも健闘、そして使用者の満足度という点では中からプレミアムの価格帯のブランドが一歩リードという構図がみえる。 では、各価格帯別にユーザーの支持の高いブランドをみてみよう。 普及価格帯では、「DHC」が、「知っている」で同率1位の2ブランドと僅差の2位、「現在使っている」では1位と強さを見せている。また、「今後(も)使いたい」で3位、しかも全てのランキングで、普及価格帯ブランドとしてはもっとも高い順位を獲得している。 中価格帯のブランドでは、資生堂の「マキアージュ」が安定した強さをみせている。「知っている」では同率1位、「今後(も)使いたい」で2位、「使ったことのある人ベース、今後(も)使いたい」で2位と、知名度と使用意向が高く、今後の伸びが期待できるブランドである。 高価格帯では2006年の調査に引き続き「今後(も)使いたい」で2連覇を飾った「SK-II」が、今回も「憧れのブランド」のポジションをキープしている。また、知名度では上位20位の圏外ながら、「現在使っている」で6位、「使ったことのある人ベース、今後(も)使いたい」で1位となった資生堂の「クレ・ド・ポー ボーテ」もユーザーの満足度の高さという点で注目のブランドといえるだろう。 2006年の調査と比較してみると、「知っている」「現在主に使っている」「使ったことのある人ベース、今後(も)使いたい」で首位が入れ替わり、それ以外の順位も変動が激しい。紫外線量がピークとなり、気温の上昇による化粧崩れも意識される初夏から夏にかけては、化粧品各社がファンデーションをより一層打ち出す時期でもある。この夏、混戦の市場はどのように動くのかが注目される。 | |||||
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