2014年の国内一人当たりコーヒー消費量は、全体では前年比3.7%増でしたが、レギュラーコーヒーは13.4%増となり(出所:全日本コーヒー協会)、市場拡大の牽引車となっています。
今回は、当社が任意に選んだ24のコーヒーチェーンについて、「知っている(認知率)」「自宅や会社・学校の近くにある(近隣立地)」「利用したことがある(利用経験)」「今後(も)利用したい(利用意向)」などの項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。
今回の調査でも前回(2013年9月版)と同様、「スターバックスコーヒー」が全ての項目で首位を獲得した。とくに、3ヶ月内利用では、2位の「ドトールコーヒー」に12ポイントの差をつけての独走で、今最も利用されているコーヒーチェーンといえる。2桁の成長を続け、国内の店舗数も1,000店の大台を超えており、その勢いにかげりは見えない。
「スターバックスコーヒー」を追うのは、全項目で2位を獲得した「ドトールコーヒー」である。こちらも店舗数は1,000店超(1,104店 2015.11末現在)で、ユーザーのロイヤリティの指標である再利用意向では、「スターバックスコーヒー」に0.5ポイントの僅差まで迫り、固定ファンの厚さを印象付けた。
また、前回調査で高い再利用意向を獲得した「コメダ珈琲店」は、同じくフルサービス型の「星乃珈琲店」などとともに、今回も3位グループにつけており、フルサービス型コーヒーチェーンについても一過性のブームではない、人気の定着がうかがえる。
また、ベースが少ないため参考値に留まるが、87.5%という極めて高い再利用意向を獲得した「ブルーボトルコーヒー」は、豆の産地を重視し、ハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れるスタイルを特徴とする、サードウェーブコーヒーの代表で、2015年2月に日本初進出を果たした。同じくサードウェーブコーヒーに属する「ゴリラコーヒー」とともに、まだ認知や利用者は少ないものの、メディアへの露出の多さなどから、ブレイク候補とみられている。
コーヒーチェーン市場は成長市場ではあるものの、海外サードウェーブコーヒーチェーンの上陸や、低価格で手軽なコンビニのカウンターコーヒー(淹れたてコーヒー)などとの競争にさらされている。迎え撃つ既存チェーンは、農園や収穫エリア、精製方法までトレースできるシングルオリジンのプレミアムコーヒーや、ラテアート、人気フードメニューの提供など、さまざまなサービスを打ち出している。2016年はどんな話題のサービスやメニュー、店舗が生まれるのか。コーヒーチェーン市場から目が離せない。
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【提示24チェーン】
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- 【調査設計】
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:調査期間:2015年11月20日~25日
- 調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
- 有効回収サンプル数:1,037サンプル
サンプル構成(%)
- 調査期間:調査期間:2015年11月20日~25日