ビジュアルコミュニケーションの極意 | ||
【Step 3-4】 第11回 「イメージの表現:イメージ型」 |
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今回は、Step3「コンセプトを表現する」の第4回として「イメージ型」の図表についてご案内していきます。
イメージ型の図表は、図表の扱うテーマに関連するものの形や、さまざまなモチーフなど「意味のある形」を比喩的に利用して表現するものです。イメージ型の図表は、図表としてのインパクトがあり、受け手の注意を引きつけるのに有効ですが、多用するとプレゼンテーション全体の印象が散漫になったり、煩雑になったりする恐れがあります。最終的なコンセプトやポイントとなるデータを表現する場合に適した図表といえるでしょう。 イメージ型の図表は、用いるイメージやモチーフによって使う図形や配色も多様になります。雑多な印象を与えないように、図形や配色利用の原則(第5回 「レイアウトの基本(2)」参照)を踏まえて作成します。 (1) テーマに関連するイメージで表現するテーマに関連するイメージとは、例えば飲料関係を扱うのであればグラスやカップ、自動車をテーマにするのであればタイヤなどが挙げられます。図表全体または一部にこれらのフォルムを利用することで受け手の興味を引きつけます。用いるイメージは、できるだけ受け手になじみの深いものを選んで、単純化し、必要があればデフォルメします。
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