袋めんの市場は、2011年発売の東洋水産「マルちゃん正麺」によって一気に拡大しましたが、2013年をピークに3年連続の縮小、しかし2016年は前年比で99.7%となり、横ばいへと戻してきています。
今回は、当社が任意に選んだ袋めん27ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って食べたことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭など(で見たことがある)での接触状況(3ヶ月内店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。
袋めんのランキングでは、2013年11月版、2014年6月版、2016年2月版と、3回続けて「マルちゃん正麺」と日清食品の「チキンラーメン」がトップを争うという結果となったが、今回もまた、上記2ブランドのトップ争いとなった。
「マルちゃん正麺」と「チキンラーメン」は、認知と購入経験で、「チキンラーメン」が1958年発売というロングセラーの強みを発揮、「マルちゃん正麺」に差をつけての首位を獲得したものの、3ヶ月内購入や今後の購入意向などでは、両者の差は1ポイント未満の激戦となっている。
上位2ブランドに続くのは、「サッポロ一番袋麺(サンヨー食品)」「日清ラ王袋麺(日清食品)」「出前一丁(日清食品)」などで、3ヶ月内購入や今後の購入意向などでは、「サッポロ一番袋麺」が残り2ブランドをややリードしている。
袋めん市場は、2011年以降のノンフライ袋めんブームが一段落、踊り場といえる。メーカー各社は、市場拡大のために、このところ注力してきた「夕食」需要をさらに取り込むべく、「煮込み」「焼き」「鍋の〆」などの提案を続け、それに対応する商品を人気ブランドからも発売している。しかし、現状は季節ごとに新しい味を発売、話題づくりや活性化に成功しているカップめんにおされ、伸び悩みが続いている。カップめんとは違う、袋めん独自の魅力を感じさせる商品や食べ方が出てくるか。新たな需要の掘り起こしの成否がカギとなる。
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【提示27ブランド】
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- 【調査設計】
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:2017年1月13日~17日
- 調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
- 有効回収サンプル数:1,045サンプル
サンプル構成(%)
- 調査期間:2017年1月13日~17日