半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2017.03)
消費者調査 No.243
袋めん(2017年3月版)
伸び悩む袋めんはロングセラーが上位を固める


 袋めんの市場は、2011年発売の東洋水産「マルちゃん正麺」によって一気に拡大しましたが、2013年をピークに3年連続の縮小、しかし2016年は前年比で99.7%となり、横ばいへと戻してきています。

 今回は、当社が任意に選んだ袋めん27ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って食べたことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭など(で見たことがある)での接触状況(3ヶ月内店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 袋めんのランキングでは、2013年11月版2014年6月版2016年2月版と、3回続けて「マルちゃん正麺」と日清食品の「チキンラーメン」がトップを争うという結果となったが、今回もまた、上記2ブランドのトップ争いとなった。

 「マルちゃん正麺」と「チキンラーメン」は、認知と購入経験で、「チキンラーメン」が1958年発売というロングセラーの強みを発揮、「マルちゃん正麺」に差をつけての首位を獲得したものの、3ヶ月内購入や今後の購入意向などでは、両者の差は1ポイント未満の激戦となっている。

 上位2ブランドに続くのは、「サッポロ一番袋麺(サンヨー食品)」「日清ラ王袋麺(日清食品)」「出前一丁(日清食品)」などで、3ヶ月内購入や今後の購入意向などでは、「サッポロ一番袋麺」が残り2ブランドをややリードしている。

 袋めん市場は、2011年以降のノンフライ袋めんブームが一段落、踊り場といえる。メーカー各社は、市場拡大のために、このところ注力してきた「夕食」需要をさらに取り込むべく、「煮込み」「焼き」「鍋の〆」などの提案を続け、それに対応する商品を人気ブランドからも発売している。しかし、現状は季節ごとに新しい味を発売、話題づくりや活性化に成功しているカップめんにおされ、伸び悩みが続いている。カップめんとは違う、袋めん独自の魅力を感じさせる商品や食べ方が出てくるか。新たな需要の掘り起こしの成否がカギとなる。

 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。





【提示27ブランド】
  • チキンラーメン(日清食品)
  • カップヌードルリフィル(日清食品)
  • 出前一丁(日清食品)
  • 日清のラーメン屋さん(日清食品)
  • 日清ラ王袋麺(日清食品)
  • 行列のできる店のラーメン(日清食品)
  • 日清のどん兵衛 生そば/うどん食感(日清食品)
  • マルちゃん正麺(東洋水産)
  • 昔ながらの中華そば(東洋水産)
  • マルちゃんラーメン(東洋水産)
  • サッポロ一番袋麺(サンヨー食品)
  • サッポロ一番グリーンプレミアム0(サンヨー食品)
  • 明星中華三昧(明星食品)
  • 明星チャルメラ(明星食品)
  • 明星評判屋中華そば(明星食品)
  • SUGAKIYAラーメン(寿がきや食品)
  • みそ煮込みうどん(寿がきや食品)
  • 永谷園煮込みラーメン(永谷園)
  • AKAGI醤油ラーメン(大黒食品工業)
  • 辛ラーメン袋(農心)
  • セブンゴールド金の麺
  • セブンプレミアムの袋めん
  • トップバリュの袋めん
  • ローソンセレクトの袋めん
  • コープラーメン屋さん(日本生協連)
  • みなさまのお墨付き袋めん(西友)
  • マルタイラーメン(マルタイ)

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年1月13日~17日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,045サンプル
サンプル構成(%)




お知らせ

2025.03.06

クレジットカード決済に関する重要なお知らせ

2025.04.17

JMR生活総合研究所 ゴールデンウイーク期間中の営業のお知らせ

2025.04.25

メンテナンスのお知らせ

新着記事

2025.04.25

成長市場を探せ 少子化ものともせず、拡大する学習塾市場(2025年)

 

2025.04.24

25年2月の「広告売上高」は、10ヶ月連続のプラス

2025.04.23

25年3月の「コンビニエンスストア売上高」は2ヶ月ぶりのプラスに

2025.04.22

トランプ関税の正義、賢愚、そして帰結 - ポストグロ-バル経済と自由貿易体制(上編)

 

2025.04.22

25年2月の「旅行業者取扱高」は19年比で78%に

2025.04.21

ポートフォリオ戦略からダイナミック・ポートフォリオ分析で統合経営へ

2025.04.21

企業活動分析 2024年12月期のアルファベット(Google)は、検索、AIとも2桁増で過去最高更新

2025.04.18

消費者調査データ カップめん(2025年4月版)別次元の強さ「カップヌードル」、2位争いは和風麺

2025.04.17

25年2月の「商業動態統計調査」は11ヶ月連続のプラス

2025.04.16

25年3月の「景気の現状判断」は13ヶ月連続で50ポイント割れに

2025.04.16

25年3月の「景気の先行き判断」は7ヶ月連続の50ポイント割れに

2025.04.15

25年2月の「消費支出」は4ヶ月ぶりのマイナスに

2025.04.14

提言論文 ブランド価値ランキング - 価値実現率の低い選択的耐久財

2025.04.14

企業活動分析 アップルの2024年9月期は、サービス事業過去最高で増収増益

週間アクセスランキング

1位 2024.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2024年5月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン

2位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

3位 2025.04.11

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター チョコレートの今後購入意向は80%以上! 意外にも男性20~30代と管理職が市場を牽引

4位 2024.10.24

MNEXT 日本を揺るがす「雪崩現象」―「岩盤保守」の正体

5位 2024.11.06

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 伸長するパン市場  背景にある簡便化志向や節約志向

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area