2015年のビール系飲料の市場は、前年比0.5%減と11年連続で縮小しましたが、ビール単体では、0.1%と微増ながら19年ぶりにプラスとなりました。
今回は、当社が任意に選んだビール系飲料の37ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買って飲んだことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(を見たことがある)」「店頭など(で見たことがある)」での接触状況(3ヶ月内店頭接触)、「3ヶ月以内に買って使った」(3ヶ月以内購入)、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。
今回の調査では、前回(2015年5月版)、前々回(2014年8月版)同様「アサヒ スーパードライ(アサヒビール)」が圧倒的な強さをみせた。
「アサヒ スーパードライ」は、7項目中再購入意向をのぞく6項目で首位を獲得、特に3ヶ月内飲用では、2位の「ヱビスビール(サッポロビール)」に2倍近い差をつけるなど、トップブランドらしい結果をみせた。「アサヒ スーパードライ」に続くのは、前回と同様、「キリン 一番搾り(キリンビール)」と「サントリー ザ・プレミアム・モルツ(サントリー)」、さらに「ヱビスビール(サッポロビール)」が上位争いを繰り広げた。
また、最近注目の高まってきているクラフトビールだが、提示3ブランド中、20位内にランクインしたのは「ヤッホーブルーイング よなよなエール」のみだった。
ビール市場の拡大は、ビールメーカー各社が、ビール税率引き下げの観測をうけて、販売強化に取り組んだ結果とみられている。サントリーは、2015年9月に「サントリー ザ・モルツ」を、アサヒビールは今年3月に「アサヒ ザ・ドリーム」を新発売するなど、ビールへの注力はみてとれる。しかし、購入者のロイヤリティの指標である再購入意向をみると、「サントリー ザ・モルツ」は44.8%の23位、「アサヒ ザ・ドリーム」は48.5%の14位と、ともにロイヤル顧客の育成は、まだ途上といえる。
機能性訴求などで2年連続のプラスとなった発泡酒ともども、長期にわたる市場縮小に歯止めをかけて、2016年も市場成長が実現できるか。これから最大需要期を迎えるビール市場が注目される。
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【提示37ブランド】
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- 【調査設計】
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:調査期間:2016年4月15日~20日
- 調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
- 有効回収サンプル数:1,013サンプル
サンプル構成(%)
- 調査期間:調査期間:2016年4月15日~20日