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2018年のシャンプー市場は出荷数量、金額ともに減少となった(経済産業省「生産動態統計調査」より)。
今回は、当社が任意に選んだシャンプー38ブランドについて、「知っている(認知率)」、「使ったことがある(経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事を見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「3ヶ月以内に買って使った(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)使いたいと思う(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査では、前回(2018年11月版)、前々回(2017年11月版)と同様に再購入意向を除く6項目で、「ラックス(ユニリーバ)」、「パンテーン(P&G)」「メリット(花王)」の3ブランドが上位を独占した。「メリット」は認知、購入経験、3ヶ月内購入などで首位、「パンテーン」は広告接触、「ラックス」は今後の意向で首位を獲得したが、どれも差はわずかだ。4位以下には「TSUBAKI(資生堂)」「アジエンス(花王)」「ダヴ(ユニリーバ)」などがランクインした。
再購入意向では、首位は「サクセス薬用シャンプー(花王)」が獲得した。2位から4位は、母数が22から42と小さいものの、植物由来の成分配合を訴求した「ボタニカルシャンプー(ボタニスト)」、育毛に特化した「スカルプD(アンファー)」、オーガニックオイル配合の「モイストダイアン(ストーリア)」と商品コンセプトのはっきりした商品がランクインした。
シャンプー市場はノンシリコン、ボタニカル、エイジングケア、オイルシャンプーなどのトレンドをリードするヒット商品を生み出してきたが、現在はトレンドの端境期的な状況ともみえる。一方、水を使わないドライシャンプーや、スマートフォンを利用したパーソナライズシャンプー、髪質やなりたいイメージで選ぶオーダーメイドのシャンプーなど新しいトレンドの芽もみられる。市場の次の動向が注目される。
- h&s(P&G)
- ヘアレシピ(P&G)
- ハーバルエッセンス(P&G)
- パンテーン(P&G)
- ダヴ(ユニリーバ)
- モッズヘア(ユニリーバ)
- ティモテ(ユニリーバ)
- ラックス(ユニリーバ)
- クリア(ユニリーバ)
- アジエンス(花王)
- エッセンシャルダメージケア(花王)
- セグレタ(花王)
- メリット(花王)
- サクセス薬用シャンプー(花王)
- キュレル(花王)
- TSUBAKI(資生堂)
- TSUBAKI お部屋でシャンプー(資生堂)
- 水分ヘアパック(資生堂)
- スーパーマイルド(資生堂)
- マシェリ(資生堂)
- シーブリーズ(資生堂)
- PROTEC 頭皮ストレッチ(ライオン)
- オクト(ライオン)
- 薬用毛髪力(ライオン)
- サラ(カネボウ化粧品)
- いち髪(クラシエ)
- 海のうるおい藻(クラシエ)
- ジュレーム(コーセー)
- ビオリス(コーセー)
- ルシード薬用シャンプー(マンダム)
- サンスタートニックシャンプー(サンスター)
- スカルプD(アンファー)
- モイストダイアン(ストーリア)
- ボタニカルシャンプー(ボタニスト)
- レヴール(ジャパンゲートウェイ)
- アミノレスキュー(アクアノア)
- サボリーノ髪を洗いまスプレー(BCL)
- ビオチン+スカルプ シャンプー(スーパーフードラボ)
調査期間:2019年10月11日(金)~10月16日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,015サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
- 戦略ケース 快進撃続くTHREE―「ブルーオーシャンターゲティング」で第3の価値創造(2019年)
- 戦略ケース 高成長を長期維持する業務用ヘアケアNo.1「ミルボン」(2018年)
- 戦略ケース 急成長を続ける化粧品ブランド「THREE」 差別化と脱しがらみで日本発の世界ブランドへ(2018年)
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調査結果を見ると、「ラックス(ユニリーバ)」と「パンテーン(P&G)」が複数の項目で僅差で首位を競り合う結果となった。コロナ禍以降のセルフケアに対する意識の高まりもあって、シャンプー市場では多様化、高付加価値化が進んでいる。ボタニカルやオーガニック、ハニーやアミノ酸などをキーワードに多様なブランドが競うシャンプー市場の今後が注目される。